無駄が何を生み出すのかを見る

 

「私、無駄なことが好きなんです」という人もいないだろう。
限られた人生を大切に使うためには無駄な行動はしないと
私も決めている。
でも、それが行き過ぎると
「マシーン(機械のように効率的な人間)」
になってしまう。

私の場合、昔は小説をたくさん読んでいたけど、
最近は「わざわざ作り話を読むなんで無駄じゃない?」と
あえて小説を読まないようにしていた。
しかし、その無駄が生み出すものを見ていると、
「楽しみ」「豊かな世界観」だったりする。
生み出されるものが無駄でないなら、それは
無駄な行動じゃない。
私はどうもマシーンになりかけていたようだ。

短絡的に無駄と決めつけるのではなく、
「それが何を生み出すのか」ちゃんと見ないといけない。

これは今年の畑から学んだことだ。
効率的に作物を育てるために、密集して植えたら
害虫が増えたり、うまく育たなかったりした。
無駄と思えるスペースを無くしたことで、
結果的に全体を弱めてしまった。

こういう教えは「老子」を読んで、
とっくに頭で理解していたつもりだけど、
実際に痛い目をみないと体感できないことでもある。

エッセンシャル思考では、無駄のことを「バッファ」と
呼んでいた。
たとえば、貯金は無駄に余ったお金ではない。
不意に収入がなくなっても生きていける防御壁だ。
仕事でもカツカツの人数で回すと、一人が抜けたときに
一気に回らなくなる。
無駄があるから活きる。

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枝豆に四方を囲われて、日があまり当たらずに伸びないオクラ。
それぞれが充分に活きるスペースをあけて植えればよかった、、、、

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Category: ヨガ的かんがえ, 自給菜園, 読書

- 2015年7月28日

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