立禅の凄さ

クラスに立禅(站樁功)という気功を
取り入れている。重要な効果があるからだ。

ヨガのクラスに気功。
これはいかがなものか、と迷った。
しかし、立禅の効果を考えると、
他に代替できるものが無い。

無い、うーん、無い。
私が知るかぎり存在しない。(ヨガの行法であったら教えてください)
立禅はオンリーワンだ。
コレ、大げさではなくて、革命的な練習法なのだ。

 

 

昔は中国で武術家の間で秘伝とされていたのが立禅だ。
秘伝!というと怪しいけど、この練習をしているかして
いないかで、体のパフォーマンスがぜんぜん違ってくる。

動くためのトレーニングの究極が「動かない」
ことにあるなんて、コペルニクス的転回なのだ。

国手と言われた達人の王向斎が一般に解放してから
一気に世に広まった。
ちなみに王向斎の意拳では、練習時間のほとんどが
立禅に当てられる。
じっと動かない気功的な練習をする、、、武術。
それでいて、名だたる達人を生み出した。
革命的だ。

 

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王向斎

 

そんな立禅の主な効用は、 

 

バランスの改善。
運動神経、反射神経の向上。
足腰の鍛錬。
気の感覚の養成。
瞑想。

 

立禅をしている最中は感じないんだけど、
ふと気づくと、咄嗟にでる反射的な動きが変わってきて、
いつのまにか運動神経が鍛えられていることに気づく。
それから動きの効率が凄くよくなる。
体のバランスがとれるので、リラックスもしやすくなる。
これが重要。一番基本的な「立つ能力」が磨かれる
こういう不思議なものは立禅以外にない。

で、私は思うんだ。
武術家のように立禅の効果で戦う!とかは
相当訓練しないと難しいんだけど、
立禅の効果で「日常生活の怪我を防ぐ」
「年をとっても転ばない」「健康増進」くらいの効果なら、
簡単に実現できる。
そして、それが現実的メリットが一番高いと思うんだ。

 

 

 

 


Category: クラスについて, 立禅

- 2015年1月24日

Comments

  1. いろいろと思うところがあり、「立禅」について検索しているうちに、こちらのページを見つけて、コメントを書いています。

    自分は、十何年か前に天野敏さんの「大気拳の扉」などを読んで、立禅や這い、練り等をやろうとしたりしましたが、具体的にどの程度の時間をやればよいのかが分からなかったりして、その後しなくなりました。

    その代わり、能楽の仕舞やタヒチアンダンスなどのエクササイズとかを、やったりしましたが。
    あと、「立禅」ではなく「座禅」を数年単位で継続しています。

    実は、能の仕舞とタヒチアンダンスと立禅の間には、共通点があります。それは「中腰」つまり、「膝をくの字に曲げて腰を落とした状態をキープする」ということです。

    能の仕舞の時間は1曲あたり、おおむね3分から5分程度でしょうか。

    もちろん、玄人の能楽師はお舞台の上で1時間くらい「舞う」わけですが。

    あと、「マイナス2度の屋外で2時間正座」することもあるようですし。

    それと、能の世界では、「動くためのトレーニングの究極が「動かない」」という状態を、「全速力で止まっている」。こう表現するようです。

    つまり、「独楽が超高速で回転することで、微動だにせず安定した状態を保っている」。こういうイメージになりますが。

    あと、能楽師の安田登さんはその著書の中で、「能楽師は舞や、すり足などの稽古の積み重ねで、大腰筋等の深層筋が発達して、高齢でも寝たきりにならない体になっている」などのことを書いていますが、これは立禅を継続することでも、同じことが言えると思います。

    ただ、何の動作も加えずに、「ただひたすら立つ」というのは、相当慣れてこないと、中々難しいものがあると、いうのが痛し痒しだと思います。
    それと、どの程度の時間を行えばよいのかが、中々分からずに、それで継続するのが、疲れてくるということもありますし。

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