コストパフォーマンス最高のボイセンベリー

いまやブルーベリーを知らない人はいないだろう。
アントシアニンなどの抗酸化作用をもつ栄養素タップリの
ベリーだ。

春になると菜園のコーナーには、いろいろな種類の
ブルベリーの鉢が並ぶので、育てている人も多いと思う。
私も育てている。

ブルーベリーの木を庭に植えたとき、
収穫の時期になると庭になったブルーベリーを毎日摘んで
とりたてを食べるという理想を描いていた。
けれど、わが家に関して言えばブルーベリーはあんまりならない。
寂しい量しかとれない。
毎日、親子で一粒二粒食べて終わり。
娘と二人でブルーベリーの前にいると戦時中という感じが一気に
する。
貴重品!という感じだ。

それに引き換え、あんまり期待しないで植えたボイセンベリーは、
恐ろしい勢いでとれる。

ちなみにボイセンベリーは「ブラックベリー」や「ラズベリー」に似た蔦が
伸びて繁殖するベリーで、メジャーなブルーベリーよりも
高い抗酸化力をもつ栄養タップリのベリー。
ブラックベリーに比べると棘もそんなになく、子供がいる家でも
育てられるのだ。

th_DSC01361

うちには3株のボイセンベリーがあって、それが家の柵を伝っている。
娘とほぼ毎日、黒く色づいたボイセンベリーを収穫するけれど、
とってもとってもまだとれる。
あんまりならないブルーベリーに比べると、恐ろしいほどの多産の
植物だ。
バブル経済的な気分にさせる。
娘は収穫するけど、もう食べ飽きてあんまり食べない。
私もちょっとコンディションの悪い実はすぐに捨てる。

ボイセンベリーは実だけではなく、新しい枝もズンズン伸びる。
わが家の土はお世辞にも栄養満点とはいえないので、
きっとほぼ光合成で、増殖増殖を繰り返すのだろう。

th_DSC01363
こんなに量がとれて、しかも栄養満点って
どんだけコストパフォーマンがいい植物なんだろう。
しかも害虫らしい害虫がつかない。
今年はキュウリやズッキーニの葉が昆虫に食べられて、
かなりダメージをうけたけど、
ボイセンベリーの葉はまったくなんの虫も食べずにノーダメージで、
実を食べる虫もいない。(ときおり雀が突くけど、ほどんど害はない)

リンゴなどは農薬をまかないとほぼ収穫できないそうだけど、
ボイセンベリーはまったく無農薬、化学肥料ゼロで簡単に
たくさんの実を収穫できる。
奥さんが冗談でJAに出荷しようかと言っていたけれど、
アマチュアでもそれくらいたくさん採れる果樹だ。

これだけ栽培が容易で、栄養満点で味も悪くないベリーはもっと
知られていてもいいと思うし、
スーパーに並んでいてもおかしくないけれど、
問題は実があんまり日持ちしないこと。
実は柔らかくすぐにダメになるから、とったらすぐに食べるのがベスト。
それにくらべてブルーベリーは長持ちする。

庭のスペースがない人だったら、大きめの鉢植えで育てても
それなりに収穫できると思う。
ここまでの繁殖力のある植物だから育てるのも難しくない。
ブルーベリーよりもおすすめの植物です。

 


Category: 自給菜園

- 2016年6月13日

コメントを残す

Your email address will not be published / Required fields are marked *