走る民族ララムリのありえない日常

私がリスペクトしまくっている民族ララムリ。
「走る民族」で、この間ララムリのドキュメンタリーがある。

80キロ、山道や未舗装の道を走るというウルトラマラソンで、
上位に入るくらいの持久力を持つこの人達が
普段どんなトレーニングをしているのか、と取材班が聞くと、

「普段は走っていない」

と運動不足の人みたいな返事をする。

でも、その生活は水汲みからはじまる。
標高2000メートルという
低酸素の世界で2キロ歩いて、1キロの崖みたいな急斜面を
下って、そこで20キロの水を組んで、また登るという
水汲みだ。
ありえん、、、、

生活即鍛錬だ

特別なトレーニングの時間なんてないけれど、
生きることが即鍛えることになっている。
なんて理想的なんだ、、、、、

そして、畑を耕すために放牧している牛を捕まえる。
牛舎なんてものは無いし、牛も耕すのなんて嫌だから
もちろん逃げる、次の仕事は
牛が疲れるまで走って追い回すのが次の仕事だ。
(走っとるやん、、、)
疲れた牛を投げ縄で捕獲して、畑を耕す。
畑はだだっぴろいので、耕す距離は
100キロを超える。

電気はないから、薪をとりに急斜面を降りる、
斧で木を倒す、そして薪を担いで急斜面を登る、、、、

私はけっこう肉体労働には自信があるけれど、
はたしてできるかしら、、と思ってしまう
鍛錬生活だ。

こんなヘビーな生活だから、何も担いてない
状態で走るのは娯楽なんだろう。

ララムリの遊びは1つの玉を蹴って、
も走るというものだ。
ララムリの男アルヌルフォは
「最初から最後まで楽しいよ」と
いっていたけれど、
立ち止まって玉を蹴って、
道からはずれた玉を追いかけて、
走ったり止まったりの繰り返しで
40キロちかく走るゲームが
遊びなのだ。

うむむ、すさまじい。
そして、なんてナチュラルなんだ。
鍛えるという意識なしに
鍛えられている、という状態は理想だ。

現代社会では、どんどんと体を動かす機会が
なくなっている。それは不幸なことだ。

ララムリの生き方はすごい参考になる。
私も雪がとけたら、ララムリが履いている
ゴムタイヤで作った薄いサンダル「ワラッチ」を
作って走ってみよう。

このドキュメンタリーDVDです

人は走るために生まれた ~メキシコ山岳民族・驚異の持久力~ [DVD]
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「ワラッチ」という履物です。
日本の「ワラジ」が語源だとかそうでないとか。
ローマ人みたいでクールです。


Category: 体を変える, 読書

- 2015年2月17日

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