ヴィーガンを成功させるためのルール

ヴィーガン(植物性のものしか食べない)を始めるにあたって、
徹底的にリサーチした。
当然のことながら何年もヴィーガン続けていたんだけど
体がおかしくなって止める人のブログも見た。

ヴィーガン化プロジェクトは、私の中で重要なもので、
絶対に成功させたい。
なので先人の失敗を元に、どうしたら健康に続けられるか?と
いうことを考えた。

私がとくにリサーチしたのは2人のリタイヤしたヴィーガン。
二人ともブログでかなり詳細に自分の考えを述べているので、
なぜ、失敗したのか?の原因を推測しやすい。

かといって、失敗したケースばかりを研究しても
成功するやり方は見えてこない。
成功例と失敗例と比較することで、その差異が
ヴィーガンを続けるための必須知識となる。

ちなみに成功している人は、アスリートタイプの人に多い。
自分のパフォーマンスをあげるために、
体を機能させる最高のやり方を模索してヴィーガンに
たどり着いた人は、たとえばマクロビやローフードや
精進料理などの特定のやり方に固執せずに、
科学的な知見や伝統料理など、さまざまなものを
いいとこ取りして、自分のパフォーマンスを上げることに
利用している。

日常生活を送るだけの生活でも、ダウンするほど
体力を失ってヴィーガンをリタイヤした人たちと、
超人的な活力をもってアスリートとして生きている
彼らと何が違うのか?
その差異は私が考えるにわずかなものだ。

失敗した人たちは、これからあげる項目のいずれかに
該当する。

1,加工食品が多い

これは初歩の初歩だ。
ビールとフライドポテトでも植物性のため、ヴィーガンを名乗ることが
できる。さすがに、数年ヴィーガンを続けてリタイヤした人たちは、
この項目で引っかかることはないけれど、
いかに植物性とはいえ栄養が消えて、害になるものが
たっぷり添加されている加工食品を食べ続けて健康を維持できるはずもない。

2,ビタミンB12サプリメント

肉食の人も不足する栄養素なのだけど、ヴィーガンになるとこれが
不足しやすい。
海苔などで補えるという話もあるけれど、
安価なサプリメントがあるので、保険としてサプリメントで補えばいい。
ビタミンB12は、体内にかなりのストックがある物質だけれど、
数年すると尽きてしまう。
何年かヴィーガンをして、体調を悪くする人はこれが足りていない
可能性が高い。
そこで、肉や魚を食べるのだけど、無駄な殺生をせずにサプリメントを
とるだけで問題解決できるのなら、私はそっちを選ぶし、
アスリートヴィーガンたちも、トランス脂肪酸やコレステロールや
数々の汚染物質が含まれた肉や魚を摂取して、解毒で体のパフォーマンスを
劣化させるよりも、サプリメントを選んでいる。

3.カロリー不足、タンパク質不足、脂肪不足

ウルトラマラソンランナーで、何十年もヴィーガンのスコット・ジュレクは、
スコットはナンバーのインタビューにこう答えている。

「筋肉を作るのに重要なのは、全摂取カロリーなんです。
もちろん、プロテインに含まれているアミノ酸は筋肉を修復するのには重要ですが、
考えられているほどは必要とされていません。
筋肉を作ってくれるのは、主にカロリーの方だからです。
だから、ボディビルダーは筋肉を作ろうと、たくさん食べるのです。
菜食主義者の中には、肉を食べるのを止めて虚弱になったとか、
パワーを感じないという人もいますが、
彼らは十分なカロリーを摂取していないからでしょう

もちろん、サラダだけでは十分なカロリーはなかなか摂取できません。
たんぱく質や脂肪分を摂ることも重要で、
僕はそれを、オリーブオイルやセサミオイル、アボカド、アーモンドバターやピーナッツバター、
豆腐、テンペ、味噌などを料理に利用して摂っているのです。
毎朝飲むスムージーにもオイルを加えて、
“1000キロカロリーのスムージー”にしたりね。
魚を食べないので、代わりに、
魚に含まれているオメガ3という脂肪酸と同じ脂肪酸を含んでいる
フラックスオイル(亜麻の種子から搾った植物性オイル)を摂っています」

スコット・ジュレクはウルトラマラソンランナーなので、
一日何千キロカロリーもとらないといけないけれど、
一般人の活動量でも、肉食からヴィーガンに移行した場合、
食べる量を増やし、豆やナッツなどのタンパク質と油を多く含んだ
高栄養の食品を食べる必要がある。

ちなみに私はヴィーガンになる前は、
一日にゆで卵を2つ食べて、毎食かならず魚を
食べていた。
そんな食生活からヴィーガンに切り替えたら
痩せるだろと想像していたけれど、
6ヶ月たった今、体重はプラス1キロ。
毎食かならず大豆やレンズ豆を食べて、一日一回はナッツ類を
食べている。
ヴィーガンのはじめのころはカロリー計算を
して低カロリーにならないように食べているので、
毎日ゆで卵と魚生活と同じ体重を維持できている。
(高校生(肉食の)頃から170センチ55キロは
かわっていないので、肉だろうが豆を食べようが痩せているんだけどね)

ヴィーガンを失敗した人は、低カロリーな生活で
すこしづつ筋肉や骨などが衰えて、それが数年もすると
日常生活が苦しくなるほどの衰えになってリタイヤしたと
推測される。

そんな彼らが肉や魚を食べて体調を取り戻すのは、
肉や魚にしか含まれていない人間が生きるための必須の栄養が
含まれている訳ではなくて、
ただたんに高カロリーでそこそこタンパク質と脂質と
すこしビタミンB12が含まれていて、
<3.カロリー不足、タンパク質不足、脂肪不足>で指摘した
項目が解消するか、尽きていたビタミンB12がとれて
体調が戻るか、という理由にすぎないと私は思う。

成功例にアスリートが多いのは彼らがカロリーなどの
知識があるのに加え、筋肉に敏感だからだろう。
低カロリーになり筋肉が分解されるカタボリックな状態をアスリートたちは
いち早く感じ、食べる量を増やすか質を変えるかして調整する。
マクロビだのローフードだのナチュラルハイジーンだの
精進料理だの特定のやり方に拘ることはない。

そんなところが成否をわける境目だと思う。
これが正しいかどうかを私は自分の体で人体実験して
日々楽しんでいる。


Category: ベジタリアン

- 2017年12月9日

コメントを残す

Your email address will not be published / Required fields are marked *