「人生最後の日だとしたら」という問いが使えない件について

スティーブ・ジョブズが言った。

「今日が人生最後だとしたら、今日やることは本当にやりたいことだろうか」

こう自分に問いかけろ、と。
だけど、これを本気でやると私の場合、人生が破産する。

「今日は仕事だけど、今日が人生最後の日だとしたら、
家族で過ごしたいから子供も学校を休ませて、
みんなで旅館で心静かに過ごそう」となってしまう。

もしくは、
「心静かに瞑想をして過ごそう」となってしまう。

どちらにしても働かない。
今日が人生最後の日だと知って、なおかつ仕事がしたい!と
思う人って、まあいるとは思うんだけど、ジョブスのような
少数派だろう。

「今日が人生最後の日だとしたら」という問いはいい。
でも、この問いが機能するためには、言葉を変えないといけない。
「何をするか?」という行動にフォーカスするのを止めて、
「心境」にフォーカスすべきだ。

「今日が人生最後の日だとしたら、
どんな心で一日生活しますか?」

この問いならば、私を旅館三昧へと導かず
最善の一日のきっかけになるだろう。
つまり必要な義務を果たしながらも、
しっかりと生きることができる。

もし、今日が最後の日でどんな心で生きるのかと
問われたら、
瞬間、瞬間、心をこめて一日を生きるだろう。
心が変わるならば、周囲も変わる。
行動も変わってくる。
それで充分だ。

死ぬときに後悔すること25
大津秀一

死ぬときに後悔すること25

 


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- 2015年10月1日

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