笑うタイ人

キックボクシングの世界では、
「タイの選手は効く攻撃をされた時に
笑う」という。

日本人選手にしたら、
「これは効いたぞ」という手応えバッチリのキックが
決まった瞬間、ニヤリと相手が笑うのだ。
試合前に「効いたら笑う」と聞いていても
これは不気味だろう。
この機を逃さずに怒涛のように攻めて、倒してやろう!という
盛り上がりは打ち消されて、
「本当は効いていないんじゃ、、、、」と疑惑がおこる。

ムエタイ選手は、肉体が苦痛を訴えるなか精神で「笑う筋肉を支配して」
自らを鼓舞する。
もちろん、心から笑っているわけではもちろんない。

フランスの哲学者アランは言った。
「幸福だから笑うのではない。笑うから幸福なのだ」

この考え方はヨガだ。
ヨガのエッセンスはここにある。
姿勢を整えることで、心が整えられる。
肉体のリラックスさせることで、心がリラックスされる。

たとえば、緊張している人に「緊張しないで!」と
アドバイスしてもぜんぜん効かないけど、
「大きく呼吸をして」というと、
呼吸が整えられることで、心も整えられる。

タイ人の試合中のヨガは、
笑う筋肉を使うことで、心を鼓舞する。

心の状態を変えるには、
体の状態を変える。

 


Category: エッセンシャルヨガ, ヨガ的かんがえ, 読書

- 2015年1月31日

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