秘密の抜け道に入らない

いろいろなことを言う人がいる。
「そのオーソドックスなやり方では何回生まれ変わっても
目覚めることはない」と。
そして
「この秘密のやり方ならこの生涯で、
完全に目覚めて人間を完成させることができる」という。

それはこういう言い方に似ている。
「この大きな道はたしかに目的地に通じているが、
長い距離を歩かないといけない。
ここに秘密の抜け道がある。これをいけば最短距離だ」

この問題は、
「大きくてたしかな道を行くべき」と教えた
旅人は達人で、比類なき旅行者なのに対して、
「抜け道がある」と教える人は、
その人に比べると能力的にかなり劣る、という
ことだ。
一番ひっかかるのは、すべてに精通した達人が
その抜け道を進めなかった、、ということだ。
それでも早道がいいだろうか。

変な小道に入って迷うよりも、
確実に目的地につく大きな道のほうがいいと
私は思う。

もしかしたら抜け道は早道かもしれないけれど、
私は抜け道を進んで恐ろしい目的地についてしまった
人びとを知っているし、そういう人が起こした事件は
多くの人が知っているだろう。
一方、大きな道を歩く人でそういう危険に会った人を
私は知らない。

何回も生まれ変わっても、そのたびに
目的地に近づいているのならそれでいい。
変な道に入って、さまようよりか断然いい。
なによりも安心できる。


Category: エッセンシャルヨガ, 瞑想

- 2015年1月31日

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