考えの配合成分を変えるツールズ
「考える」はパワーがない。
たとえば私に「食べ過ぎはこんなに害がある」と
会うたびに語る人がいる。
だけどその人は、自分の食べ過ぎを抑えることができない。
典型的な「わかっちゃいるけどやめられない」だ。
言葉が軽くなっている。
現実は重々しく、言葉で押しとどめることができない。
「考える」を復権させる方法は無いものか?
最近、その片鱗がつかめたので書いてみる。
「考える」というと
私はいままで「言葉で考えている」と思っていた。
言葉から言葉へ、でもそれは薄く弱い考えだ。
あたりまえだけど言葉には意味がある。
私は、いったい意味をどうやって体感しているんだろう。
それはイメージだ。
言葉の奥にはイメージがあって、さらに
その奥には感情がある。
言葉→イメージ→感覚
言葉は表層的で、その奥に世界が封印されている。
小説を深く読んでいくと、脳内にイメージが世界が再現されるのは、
言葉1つ1つにイメージが封印されているからだ。
だから、言葉よりも「イメージ」のほうがパワーがある。
「戦争はいけない」
という言葉よりも、
爆撃で死んだ子供の亡骸を抱えて泣き崩れる母親の
写真のほうが何倍も強い。
「パワーのない考え」は、イメージが薄い表層の言葉で
積み上げられたものだ。
いわゆるただの概念、イミテーションの食事だ。
難解な哲学書を読んで人生が根本的に変わったり、
自己啓発本を読んでも、いっとき気分が盛り上がるだけで
パワーがない。
「食べ過ぎはいけない」という言葉にはパワーがない。
「考える」にパワーを持たせるには、
脳内で言葉よりもイメージをメインにすえる必要がある。
最近、熟読して10回は読もうと決めている「ツールズ」は、
イメージで考えるをするツールだ。
イメージを思い浮かべることによって、
心身の状態を変える。
これが「パワーのある考え方」だ。
そこでパワーのあるイメージがともなった考えで、
悪い習慣をあらためようと実験している。
私の場合「腹八分目」がすごく難しい。
痩せ体質で、親に「食べろ食べろ」と言われて育ってきたせいか、
たくさん食べるプログラムが駆動しまくりだ。
前記した「食べ過ぎると害があると語る食べ過ぎる人」は、
私と同類の人で、彼もいまだに食べ過ぎないコツを会得していない。
ここは1つ、私がばっちり「腹八分目」をマスターして
彼に伝授しようと思っている。
適切なイメージがいったい何か、それを試行錯誤中。
ツールズには人生の困難に対抗する5つのツールが書かれてある。
残念ながら「食べ過ぎを予防する」という細かいツールはない。
もしかしたら「危機」が効果を発揮するかもしれないけど、
個人的にはもっとダイレクトに作用するイメージが欲しいんだよなぁ。