今によって過去はかわるし未来もかわる

20歳の頃の夢を見た。
東京に住んでいた頃で、都会の生活に押し潰れて、
自堕落な生活を送っていた時の夢だ。

砂糖が何個入っているのかわからない
甘い缶コーヒーを1日に何本も飲み、
毎晩、缶チューハイで寝酒をし、
主食はコンビニ弁当。
煙草は1日1箱で、煙とコーヒーと過剰な糖分で、
1日中、倦怠感のなかで気力なく生きていた。
おまけに消費者金融から借金もしていた。
金は無いのはもちろん、
若いくせに元気もなく希望もなく、孤独だった。

もし、今の自分と同じだけの知識を持っていたら、
あんな生活を送っていなかったのに。
そしたら、もっと上京生活は有意義なものになったのに。
と明け方すぎの布団の中で後悔する。
青年時代は、失敗ばかりの暗黒時代だった。

起床して嫁にそれを話すと
「まあ、今がいいんだからいいんじゃない?」
とあっさり言う。
たしかに、今は青年期に抱えていた悪習をほぼ一掃して、
非常にクリーンな生活を送っている。
瞑想の成果なのか欲望があんまり無いので、
欲しいものが少なく、かかるお金が少ないから、
低収入だけど金にも不自由しない。
家族もいて、孤独ではない。
一生を通じて修練する道(瞑想)も見つけた。
希望もある。

何の悩みもない生活だ。
今が一番幸福だと言える。

そうなると過去の意味づけが変わってくる。
もしも、東京で成功していたら、私の歴史が変わるので
今の幸福はない。

現在は田んぼと畑と白山の見える豊かな土地に家族で
のんびりと住んで、のんびりした仕事についている。
今の生活が一番いい。
何をするにもエネルギーとお金をとられる都会の生活は
刺激的で憧れはあるけれど、
私には合わない。

もし、今の生活がいいのなら、過去の失敗は失敗のままで
なければならない。

あの暗黒時代を抜け出すための努力がヨガに出会うきっかけと
なり、ヨガで嫁と知り合うことができた。
つまり家族がいるのは、パンドラの箱(暗黒時代)から一番
最後に出ていた希望(ヨガ)のお陰で、
あの挫折と苦しみが、今の成功(家族)の元になっている。

借金をするような無知で苦労したから、お金の勉強をして、
しっかりと貯金できるようになった。

不健康な生活にいやけがさしたから、
今の健康的すぎる生活がある。

そう思うと過去の暗黒時代の意味づけが変わる。
今、小さな蓮の花が咲いているのは、
あの泥(挫折、失敗)のお陰なのだ。

むろん、はじめから無駄な失敗や苦労はしないに限る。
でも、失敗や絶望の中にも大きな学びと成長や希望のタネが
あって活かすことができる。

今、苦難の時代を生きている人は、逆をいえば
「何か学ぶべきことがある」という人生からのサインかも
しれない。


Category: 生活を変える方法

- 2018年5月12日

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