体を鍛えるの失敗と妄想と

ケトルベルで筋トレをしている。
今年の目標の1つに自分の体重を60キロにする、なんて
項目があったりする。
体が細くて、それがちょっとコンプレックスで、
40歳にして体をケトルベルを使った筋トレでリニューアルしたいと
立てた目標だ。

食べても太らないハードゲイナー体質の私は、高校時代から
だいたい体重は平均55キロで、よくて58キロ、痩せすぎで52キロみたいな
ラインを行ったり来たりしている。
だから、体重を筋肉で60キロにする、というのは
私にとって未知の体験で、筋トレはとても楽しい趣味となりつつある。

なんでもそうだと思うけど筋トレも、いろいろと試行錯誤のある奥深い世界だ。
たとえば、最近、週二回の筋トレが一番筋肉が増えるというエビデンスを
耳にした。
週2回でもいいけれど、その変わりクタクタになるまでトレーニングしないと
意味がないそうだ。
私の場合、ケトルベルで様々な種目を30分するとクタクタになる。
でも、翌日の疲労感が尋常ではなくて、これは回復力のある若者むきの
やり方であると体感した。
それから、あまりにも体を破壊しすぎると確実に免疫力が落ちる。
トレーニングの翌日は、体が極端に弱い日になるというのは
いくら効果的なやり方でもちょっと困るのだ。

今、落ち着いているのは一日15分くらいの筋トレを
週に4回やるというやり方だ。
これだと翌日の疲労も少ない。
中国武術では<体にムリのないトレーニングを毎日地道に続ける>というやり方
をするけれど、それに近い。
自分の年齢や、生活環境によってトレーニングは変わってくる。

それからこの前は、ケトルベルをもっておこなうゴブレットスクワットで
膝を痛めた。
これはショックだった。
膝はつま先よりも前にはでていなかったし、
フォームは正しいのに何故?と原因がわからなかった。
もしかしたら、スクワットという種目自体に膝を壊す原因が
あるのか、と疑いもした。
で、よくよくケトルベルマニュアルをみてみると、
ゴブレットスクワットで、一回一回、しっかりと起き上がって
膝を伸ばしていた。
私は自重トレーニングの時は、筋肉に効かせるために
最後まで膝を伸ばさずに連続しておこなっていた。
極端な言い方をすると、膝に悪いとされるうさぎ跳びのような
やり方でスクワットをしていたのだ。
結局、マニュアル通りに一回一回、膝をしっかりと伸ばして起き上がってから
おこなうと、膝の痛みはぜんぜんなくなった。
アホみたいな失敗をしながら、試行錯誤して筋トレを続けている。

あと、エビデンスのない妄想のような話なんだけど、
最近、骨の重要性に気づいた。
ケトルベルをしていると、重量物を扱うから骨に刺激が
与えら得て、骨が強化されている感覚がある。
そうなると、骨にグリグリと当たって痛かったケトルベルが
軽く感じられたりする。
骨格がしっかりしてくると、筋力を発揮しやすく感じる。

そうなってくると、不思議なトレーニングである
四股に新たな意味がでてくる。
四股は、スクワットのように「うわー、効いているなぁ」という
感覚があんまりないトレーニングだけれど、
相撲の最重要鍛錬であったりもする。
腸腰筋が鍛えられたり、足腰が鍛えれることももちろんだけれど、
スクワットなどと一番違うのは、足を持ち上げて
地面に踏みしめることにある。
これは骨の強化も狙ったものだと今では思う。

お相撲さんというと「太っているように見えるけれど、筋肉の塊」
という評価もあるけれど、
常人を遥かに凌ぐ骨密度を持っているのではないか。
でないと、あんな交通事故のような相撲の立会をして大怪我しない
理屈がわからない。

骨に刺激を与えると体全体に必要なホルモンが生成される、という
ことはわかっている。
強靭な骨格があれば、怪我をしないのもそうなんだけど、
それだけ筋力も発揮できるのではないか?とも思う。
私は研究者じゃないから、実験なんかできないけれど
これは自分の中ではけっこう好きな空想だ。

ウォーミングアップがわりに四股を踏むときに、
意識してドシンと足を床においている。

卵が先か鶏が先か。

私はハードゲイナーで、食べても太らない体質なんだけど、
私のような痩せ体質の人は、まず骨格が細い。
食べるとすぐに肉になる人は骨格が太い。
筋肉の付きやすさと骨格は比例するのではないかと思っている。

だから、私のような骨格が細い人間はまず骨を鍛えて
強度を増すことを考えると、おのずと筋肉もついてくるんじゃ
ないかと思う。

健康なお年寄りは骨密度が高い。
骨と筋肉をゆるやかに鍛えていくという鍛錬法が、
私の中での「体を鍛える」の定番になりつつある。

 

 


Category: ケトルベル

- 2017年3月6日

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