スモールライフ

物事は、小さければ小さいほど簡単だ。
農業も、自給するための野菜を作ることは難しくない。
食べれればいいのだから規格サイズで見た目が綺麗な野菜にする必要がない。
1つ1つの野菜の成長を眺めながらのんびり育てることができる。
いろいろな野菜を育てるので、いろいろな虫がきて、お互いを食べ合ったりして
食物連鎖するので無農薬も楽勝だ。
ほとんど手がかからない。

逆をいえば、トラクターを買ったりビニルハウスを作ったりして、
大規模農業にすればするほど難しくなる。
広大な農地に効率化して単一の作物をつくると、単一の害虫が大量発生するので、
大量の農薬をまく必要がある。
小さい規模の時の牧歌的な野菜作りは姿を消してしまう。

生活も同じことが言える。
小さい生活。
たとえば毎月10万円しかかからない生活を維持するのは楽勝だ。
どんな仕事でも10万円くらいは稼げるだろう。

「気楽な暮らしを送り、欲しい物もなければ、余分の物もない」
江戸時代の庶民をみた外国人の感想。

理想的だ。
けど、お金を湯水にように浪費する楽しみは放棄する必要がある。
光があるとすれば、精神的な楽しみのほとんどはお金がかからないことだ
私の場合だと「ヨガ(瞑想)」や「読書」「書くこと」
「家族とゆっくりすごすこと」
インスタントにできない、時間をかける必要がある楽しみだ。
年収1000万円だけど、一日15時間もオフィスにいるような
生活は私にとって魅力的じゃない。
「金より時間」がスモールライフの合言葉だ。

もう日本は人口統計をみるに高齢の国だ。
バリバリに成長なんかしない国なのだ。
だとしたら、金のかからない文化的な楽しみを見つけよう。
大量消費でお金を湯水のように使う生活が
成功であるというモデルを捨てる時期にきている。
物を買わない人たちが増えれば、経済は停滞する。
経済が停滞することが真の問題ではなく、
不幸の人が増えることが本当の問題だ。
経済が停滞しても、幸福な人びとの国って、
ありえないだろうか?
工夫の余地はまだまだある気がある。

 

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タイニーハウス
3坪くらいの家。

 スモールでミニマムな生活のための本

minimalism 〜30歳からはじめるミニマル・ライフ
ジョシュア・フィールズ・ミルバーン ライアン・ニコデマス
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バリバリのエリートビジネスマンが大量消費の生活の虚しさに目覚めて、
ミニマムなライフスタイルをおくるエッセイ。


Category: ヨガ的かんがえ

- 2015年2月24日

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