横並びの強制力に気づく実験

まわりの人から確実に影響を受けている。
投資家のウォーレン・バフェットは、まわりの影響をうけて
同じことをして安心してしまう事を「横並びの強制力」と呼んだ。

100人の村があるとして、99人がしていることは
強制力をもって1人に襲いかかってくる。
たくさん人たちの「常識」に抗うのは難しい。
「それが正しいことだ」と数が証明しているような気になる。
でも、たくさんの人が信じていることイコール正しいわけではない。

人びとが天動説を信じている間も、地球は回っていた。
たくさんの人が信じているイコール正しいではない。
でも、みんな信じているから、それが正しいことのように感じてしまう。
それが人間の性だ。

多数派が信じていることを自分もしないといけない、
と焦ったらそれを裏返してみよう。

思考実験だ。
(たしかこれ、ちきりんさんの本で読んだアイデアだ。
どこに書いてあったのかは忘れてしまった、、、)

たとえば、世間の大半が結婚しないとする。
それでもあなたは結婚をしたいだろうか?

子供を作らない、という選択をする人が多数派の世界で、
それでもあなたは子供が欲しいだろうか?

みんな昼までしか働かない世界(江戸時代)で、
あなたは朝から晩まで働きたいと願うだろうか?

みんな賃貸で生活している世界で、
あなたは家を買うだろうか?

などなど。

多数派と少数派を逆転して、考えてみる。
「それでもこれがやりたい」と思えるなら本物だ。
こういう思考実験をすると、
「横並びの強制力」で強制されていた事が浮き彫りになって面白い。

人の影響は尋常ではなく大きい。
ブッダは修行する集まり(サンガ)を作りなさいといった。
そして、尊敬するに値する善友がいる、ということが
修行に大きな影響を与えるといった。

あなたが少数派に属していて、主流からはずれて
心細い思いをしているなら、おなじく少数派の友を
探すといい。
リアルな友達が見当たらないのなら、
あるいは本に友を求めるといい。
文章は思考の追体験ができる。
異なる時代や文化の扉を開き「現代の常識」から感じる違和感を
肯定してくれる。

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Category: ヨガ的かんがえ

- 2015年3月20日

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