ロボットみたいな生き方をやめたい

「ベテランほどミスを犯す」という。
作業に慣れた油断からミスをおかす。
私も最近「思いこみ」からミスをした。
Bなのに、Aだと思いこんで作業するという、
瞬時の判断ミスだ。

慣れている仕事は、ほとんど思考を使わない。
そういう仕事は3分後に振り返っても、自分が何をしたのか
覚えていない。
判断は瞬間的で、パッとみてパッと作業する。
そのパッと判断が間違える。
プログラム通りに動く、ロボット状態だ。
ロボットが単純作業をこなす間に、他のことを考えたりできる。
でも、そうするとだれもロボットを監視していないことになる。

車の運転でも、しっかり注意しておっかなびっくりな初心者よりも、
慣れてしまって絶対の自信をもっているベテランのほうが怖い。

生きている、ということは「ロボット状態」になりやすい。

ほとんど同じ毎日、同じ感情的反応。
ロボットは生きるための自動プログラムだから、
同じことの繰り返しだ。
Aという状況があったらAというプログラで対応する。
日常の何気ない行動は、ほとんど変化しない。
それはプログラムだからだ。

毎日箸を使って食事をしている。
あなたの箸使いはすこしづつ熟練しているだろうか。
たぶん、あまりにも当たり前すぎてまったく箸を使っている
感覚すらないはずだ。

それと同じ自動化が、生活の至る所に行き渡っている。

歳をとると一日が短いのは、ほとんどの行動や恐ろしいことに考えまでもが
ロボットになってプログラムで生きているからだ。
それは省エネで効率がいいんだけど、成長に乏しい。
そして、このプログラムは、自動で瞬間的に「とりあえず」で動くので、
とても騙されやすく、真実とは程遠い。

いかにこのロポット状態を打ち破るか。

ブッダが言う。
「つねに気づいていなさい」
体の感覚に、呼吸に、思考に、しっかりと気づく。
やっていることをしっかりと気づく。
「今を生きる」
言葉にすると簡単だけど、これは恐ろしく難易度が高い。
人間の構造的欠点なんじゃなかろうか。
対抗するには「心ここにあらずのロボット状態になる」という
欠点がある、と自覚するしかない。

たぶん、気をつけていないと、あっという間に人はロボットになる。
これは治すことができないと、私は諦めている。
人間の脳はそういう構造なのだろう。
だから「自分の行為をチエックする癖」「気づきを保つ」という
対抗法を持つしかない。
間違っても「自分は錯覚しないし、思いこみで動かない人間だ」なんて
思ってはいけない。
それが間違いの道に入る間違いだ。

 

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Category: 生活を変える方法, 瞑想

- 2015年3月19日

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