理由がない死の予感

 

 

きのうの夜、心臓が異常事態だった。
痙攣するようにドクンと大きく鼓動して、
また正常に戻る、また痙攣する、と繰り返す。
心臓がおかしくなる度に、咳がでる。
それは布団に入っても続いて、
朝、目覚めたときも心臓の鼓動が異常だった。
心臓がなんとか動いている感じ。
回転数が安定しないエンジン。

しかたなく普通に生活をするとそれは去っていって
今はいたって普通になった。

でも、昨日の夜はおかしくなった心臓を感じながら、
「まったく理由がおもいあたらない、、、!おかしい!」
驚いた。
心臓病になるリスク要因はいろいろあるけど、
私は
「お酒を飲まない」
「煙草を吸わない」
「野菜も食べるし肉や魚も少し食べる健康的な食事」
「規則正しい生活で睡眠不足でもない」
「ヨガと瞑想でストレス管理している」
「定期的に運動をしている」
と、心臓が悪くなる原因がまったく思い当たらない。

とはいえ実際に心臓は異常だ。
これもしかしたら、ふとした拍子に
死ぬのかなぁ、という死の予感をじんわりと感じた。
奥さんにとりあえず遺言めいたことを言っておく。
「いままでありがとう、感謝してます」
とくに感動的な言葉がでるわけでもなく、シンプルにそう思う。
幸い、一晩あけて普通に仕事をしても全然平気で、
いたって好調なので、もう大丈夫なんじゃなかろうかと思う。

冷静になって振り返ると原因はあった。
それは「老化」だ。
私は今年で40歳。
いたって健康で、体力的には20代の頃となんら変わりないんだ
けど、ゆるやかに老化は始まっている。
厄年というけれど、それは体の弱いところが表に出始める
年齢のことではないだろうか。

私の場合、体のウィークポイントは「心臓」なんだろう。
さっき私は「悪くなる理由がおもいあたらない」と書いたけど、
どれだけ健康的な生活をしていても、老化して死ぬことは
避けられない。
どこかの臓器が動かなくなって、連鎖して私は死ぬんだろう。
私の場合、その引き金になる臓器は心臓だとこの経験で
確信した。
老いて死ぬのは決っている。
なんの理由もいらない、そうなっているのだ。

いまから私に出来ることは、いかに「心臓にいい生活」をするかだ。
健康的な食事と有酸素運動。
そういえば最近、雪が積もった関係で、
家でのトレーニングが中心になっていた。
また走りにいかないといけないなぁ。

それにしても、普通に70歳、80歳まで生きるって、
思ったよりも凄いことなんだと思った。
私が知る限りでも親戚や友達で若くして亡くなる人も
いるから、自分がそうならない確証はないんだよね。

人間さ、普通に生きるだけでも大変だよね。
特別を目指すことは素晴らしいことでもあるんだけど、
それは「普通に生きているのがあたりまえ」という驕りが
入っていると、足元すくわれる。

病気になりかけて、ちょっと怖い思いをすると
いかに普通に健康で生きていることがグレートなことなのか
思い知らされる。
死者が語れるなら、生きていることはあたりまえじゃないと
言うだろう。
今日は若くして亡くなった人たちを思い浮かべながら、
生きている偉大さをかんじたいと思う。

 

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Category: 体を変える, 個人的記録

- 2016年1月31日

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