実践すること

 

 

この間、金沢のMyogaさんで「心を解放する瞑想WS」をさせてもらった。
ブッダの言葉「自らを島とし、他を拠り所とせず」をキーワードに、
大河と島という比喩で瞑想を説明し、
ここ1年間で自分なりに気づいたことを盛りこみつつも、さらにシンプルにしたWS。
質問もけっこう出て自分で言うのもなんだけど、いいWSだったと思う。

今日はそのWSの補講。
時間がちょっと伸びてしまって、最後に話す用意をしていたことを
話す時間が無かったので、ここで書きますね。

 

 

 

 

実践すること

あたりまえだけど、瞑想WSで聞いた話は実践して始めて
リアルな力になる。
ただの「瞑想の概念、考え方」は現実の激流の前では
役にたたない。

小さい「気づき」を養っていこう。
最初、瞑想を始めてもハードな現実に打ちのめされるときもある。
植えたばかりの種が発芽した状態はとても弱い。
雑草に負けたり、強い風に飛ばされたりして枯れるかもしれない。
だから、環境を整えて養ってあげる。
「気づき」が育ちやすい環境は「座る瞑想」だ。

日常生活をすべて停止して、静かなところで動かずに座る。
意識を呼吸にむけて、常に「意識が何に向けられているのか気づく」
いろいろな考えや記憶は過ぎ去るままにしておく。
過去や未来の考えに飛びつかず、拒絶せず、
どんな善いものや悪いものも、流れるままにして、
呼吸にとどまりオープンな状態にとどまる。
まずは1日5分でもいいから「瞑想の時間」をもとう。
そこから少しづつ時間を伸ばしていく。

瞑想をする、けれど結果を追い求めない。
私達ができるのは瞑想力が育つ環境を整えるだけ。
あとは自然に成長するのに任せる。

「ヨーガとは心のはたらきを止滅させることである」(注1)
(ヨーガ・スートラ)

「私」が心であるならば、瞑想中に「私ががんばる」ことは、
心をはたらかせることになるので、決して止滅の状態には導かない。
考えることなく、ただ呼吸を感じる。
そこにとどまる。
呼吸の瞑想はシンプルだけど、ヨーガの実践でもあるのだ。

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注1:止滅するはニローダという仏教用語で、
滅するという怖い漢字が入って翻訳されている。
止滅。
これは心という道具の悪いところ(煩悩)を滅して、
必要な機能は「停止」させる状態をあらわしている。
その証拠に、ニローダしつくした瞑想の達人たちは、
普通に会話できるし生活もするし考えもする。

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Category: 瞑想

- 2015年6月1日

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