固定種の家庭菜園

 

春になると家庭菜園のはじまりだ。
わくわくする。
ホームセンターにいくと、並んでいる苗を
手当たり次第に買って栽培したい欲求が生まれる。
去年は「とにかく野菜ができればOK」というビギナーな目標だった。

今年はレベルアップすべく「固定種菜園をつくる」が目標。
固定種のトマトの種
「サンマルツァーノトマト」
「マッツワイルドチェリートマト」を買って自分で苗を作ろうと工夫している。
(4月6日現在、まだ芽がでないけど、、、、)
これが上手くいけば、秋口に植えたトマトから種をとって、
植えるという「種取り作戦」が来年から開始できる。

現代に主に流通している種はF1種といって、
色や形や収穫時期が揃って、商品として作りやすい種がメインになっている。
でも、その種はよくわからない技術で加工されていて、
F1種から植えたトマトから種をとっても
同じようなトマトはできない。
だから毎年、種を開発している会社から買う必要がある。

固定種はその点、おいしかったトマトから種をとって植えると
同じトマトができる。
しかも、種はその土地にだんだんと順応していき、年々おいしくなっていく。

固定種は形が揃わず、収穫時期もバラバラで一気に出荷!とかにはむかない。
裏を返せば、家庭菜園にもってこい。
トマトが一気に熟れて10個とか一気にとれても食べきれないから、
一日1個できたりできなかったりの固定種はちょうどいい。
固定種を扱っている野口種苗さんが書かれた本によると、味もF1種よりもいいそうだ。
でも、もしスーパーで綺麗な形のF1種のトマトと固定種のちょっといびつなトマトが
あったら、売れるのは綺麗なF1種だろう。
固定種を無意識に排除しているのは、我々消費者だったりする。
でも、菜園をはじめるまではF1種なんてものがあるなんて知りもしなかった。

 

 

 

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ちなみにホームセンターに行っても、種はほとんどF1種ばかりだ。
左の隅に「タキイ交配」「トーホク交配」「一代交配」と袋の上に書いてある。
数少ないけど固定種もおいてある。
でも「固定種」とは書いてない。
逆に、なんにも書いてない種を探せばいい。
「四葉キュウリ」「金町小かぶ」「日本ほうれん草」
「打木源助大根」はホームセンターでゲットした。
金額的には安いけど、私の宝物だ。

当面の課題は、私の育苗能力が低いことだ。
育苗に慣れた人は2月の寒い時期から保温して苗を
作って春に合わせている。
私は呑気にも、春になってからトマトの育苗をはじめて
しまった。そしてまだ芽もでていない。
夏に間に合うのか、という焦り。
今年はこのまま芽がでなかったら、日和って
ホームセンターでトマトの苗を買ってしまうかもしれん。

追記
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4月16日にトマトが発芽。
よかった、、、、

いまになってようやく発芽のことを学んでいる最中だ。
深く埋めたら発芽しない種があったり、
逆に深く埋められるのが好きな種があったり。
植物の神秘。
発芽したときの感動。
わくわくする。

今の一番の欲望は、もっと広い畑が欲しい!ということ。
おもうままにいろいろな野菜を育てて、眺めるのが夢。
農家じゃなくても、農地が買えればいいのになぁ。

 

固定種を扱うネットショップ「野口のタネ」

トマトの種はここで買いました「つる新種苗」

 

野口さんの書いた本。固定種に興味がある方はぜひ。

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Category: 自給菜園

- 2015年4月6日

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