どうしたらいい?!と考える前に

 

時として「どうしたらいい?!」と
行動ばかりにフォーカスしてバタバタしまう。
必死に方法ばかり模索する。

新しい事に挑戦する場合は、行動パターンを
生み出す知識がないから、考えても「これだ」という
ものが出ないことが多い。

方法が思い浮かばない。
そんな時だからこそ「自分の在り方」を整える。

どんな行動を選択しても、自分の在り方がバタバタだと
その行動もダメになる。
逆に自分の在り方を「穏やか」にしておくと、
ふとした瞬間に「行動の選択肢」が見える。
その選択が間違いだったとしても、
冷静な状態から導き出したものであれば大怪我はしない。

システマからヒントを得た生活のヨガだ。

人に「どうすればいいですか?」と
行動を聞く人は多いけど、
「どうあればいいですか?」という
在り方にフォーカスしている人は少ない。
でも重要なんの「在り方」だ。

老子は「知識(方法)なんかほどほどにしとけ」と言う。
それよりも大いなるもの(タオ)に繋がれ、と言う。
いままでは理解できなかったけど、
たしかに行動や知識の前に在り方だと思うこの頃。

四方八方ふさがっていても、
自分の内面と大いなるものとのチャンネルは
こちらが聞く耳を持つ限り繋がっている。

究極的には「在り方」は外部に依存しない。
人にも、環境にも、すべてから独在(カイヴァリア)して
存在する。
なにかに依存するから弱くなるし、
思考力を失う。

人に助けてもらわないといけない時がある。
仲間が必要な時もある。
でも、その人たち精神的にべったり依存している状態と、
心は一人立ちしている状態では、結果が違ってくる。

ストア派のエピクテトスは哲学者になる前は奴隷だった。
彼は隷属しながらも、独在していたのだ。
その在り方が彼を哲学者にした。

 

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Category: ヨガ的かんがえ, 読書

- 2015年8月27日

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