平和で静かな革命を生きる

健康の側面からビーガン(動物性のものをとらない)を学んできた。
「フォークオーバーナイブズ」や「WHAT THE HEALTH」などの
優良なドキュメンタリーをNetflixでみて、眼から鱗の体験をして
さらなる学習を求めて、いろいろな側面からビーガンを学んでいる。

そんな中で、心に刺さるのが死んでいく動物たちのことだ。
私は健康の面からビーガンの実践に入ったけれど、世の中には倫理的な問題から
ビーガンになる人がいる。
そういう人たちが語る家畜の現実は、ショックの一言だ。
劣悪な環境、恐怖と苦痛。
知れば知る程、黒いタールが心に流し込まれるような気分になる。
正直に言えば、家畜の真実を知らないほうが幸せに生きられたかもしれない。

今、こうしている間も地獄はこの世界に展開していると思うと、なんともやるせない。
ほとんどの人がこれを知らない。
こうした動物の地獄が綺麗にパッケージされて人々の眼に触れない
ように隠されているからだ。
何故なら、もしもそれが公になれば良心を持つ人々は、食肉から離れていき
産業は衰退するだろう。
もし、興味があるならば、調べてみればいいし、
良質な本を一冊、読んでみるとすべてわかることだろう。

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菜食への疑問に答える13章: 生き方が変わる、生き方を変える
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私自身、これを自分の子供に教えるのも気が引ける。
肉や動物の分泌液が、必要不可欠なものとして認知されている
社会を生きることになる子供に、重い事実を明かすことは、
そうとう認識力が発達してからでないと、人生に混乱を引き起こすだろう。
アウトサイダー(ビーガン)として生きる、という選択を自らできる年齢に
なるまで、肉食を支えるために展開されている動物たちの地獄の現実の
話はせずに、もっぱら「ほとんど菜食、ときどき動物性」みたいな
フレキシブルな食事をさせるという選択をするつもりだ。

それにしてもなんだろうかこの悪循環は。
動物たちの苦しみの結実である「動物性タンパク質」を食した結果、
草食動物に近い胃腸を持つ人類は数々の病に苦しんでいる。
今の私には、この連鎖にはなんのメリットもなく、
動物の苦しみが人に苦しみを引き起こす悪循環にしか見えない。

まあ、ただ愚痴って批判してもしかたない。

最近、私には新しい目標ができた。
それは一人でも多くの人が
ベジタリアンになり健康になり、動物の地獄の領土が減ることだ。
そのために、私ができることはなんだろうか、と考えている。

まず、やらないことから。
会う人会う人に、声高にビーガンの良さを伝える、という
布教活動はしない。
私自身、口やかましく批判されるとガードを固めるし、
人はちょっとやそっとでは変わらないからだ。
ネガティブな方法は効果が薄いだろう。

次にすべきこと。

ブログなどで情報発信をする。
自分から選び取って読むことができるから、
ビーガンをしたい人の参考になるようなことは書けるし、
私はまだ2週間とちょっとしか経ていないビーガンだけれど、
初心者なら初心者なりの情報発信が、
ベテランになればベテランなりの情報発信ができるだろうと思う。

実生活では、優れたロールモデルになることを目指す。
日本にはビーガンはまだ少ない。
そうなると、数少ないビーガンが青白くて痩せた人であれば、
「ほらやっぱり、お肉を食べないとダメじゃん」と思われる。
実際、アスリートでもビーガンで優秀な成績を収めている
人たちは沢山いる。
私が目指すのはそこだ。
かといって、家庭を持つ社会人である私は、
何かの競技選手になるというよりか、
ケトルベルやランニングなどで体を鍛え
筋肉質で健康的な体力のあるビーガンを体現する。
トップアスリートたちが夜空にきらめく星ならば、
私は地上の星を目指す。

この人は肉を食べないけれど、こんなに体力があるし、
筋肉質で、元気だなぁ、と不思議がられるビーガンの生きた見本に
なればもしかしたら、ほんの数人だけでも影響を与えることが
できて、世の中がほんの少し変わるかもしれない。
ほんの小さな革命が、バタフライエフェクトで世界に
変化の風をおこす。
私がビーガンを実践しよう、と思ったのもその影響だし、
世の中ってそうやって、静かに変わっていくものだと思ってる。

ビーガンに関しては、ガンジーの名言を地でいけるようにしようと思う。

あなたがこの世で見たいと願う変化に、あなた自身がなりなさい。

ガンジー

 

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WHAT THE HEALTHに登場するビーガンたち。
英語だけど、筋骨隆々のビーガンアスリートの映像は必見。


Category: ベジタリアン

- 2017年7月5日

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