時間の錬金術

どうやったら人生が充実するんだろうと考えている。
一日の中にある「空白の時間」を「黄金の時間」に
変える錬金術を探している。

そこで思い出したのがコビィー博士の「7つの習慣」だ。
かなり前に読んだ本で、いったい何が7つの習慣だったか覚えていない
けど、1つだけ「第二領域」という概念だけは覚えている。
「緊急ではないが重要なこと」(第二領域)だ。

運動しなくてもすぐには死なない。
勉強しなくて今日、困るわけじゃない。
自分が心からやりたいことを明日に伸ばしても、
世界から追い回されるわけじゃない。

ここに時間を投入するのが、人生を充実させる
ポイントになる。

私が尊敬している人ブッダは、
次期国王という(緊急で重要)な地位を捨てて、
悟りを開く(緊急ではないが重要)という目的のために
出家した。
すべてをバッサリと捨てて、第二領域しかない人生を生きたのだ。
べつに誰かに懇願された訳でもなく、むしろ出家を止められたけど、
自分の中の重要度にしたがったのだ。

シンプルな生活というのは、
厳しい言い方をすると「バッサリと捨てる生活」だったりする。
自分の人生にとって本質的でないものを切り捨てて、集中する。

しかし、私を含め大半の人はブッダのように思い切った
捨て方はできないだろう。
だから生活のために「緊急だけど自分にとって重要でない」ことを
やらざる得ない。
なら、それをこっそりと重要なことに変える。

私の場合、ヨガをしているので「ふとした待ち時間」は呼吸に意識して
スキマ瞑想時間にしている。
肉体労働をするときはダラダラ動かずに、むしろ積極的に体を動かして
運動の時間にしている。
体の動かし方を意識して、体の研究の時間に変えたりもできる。
デスクワークの人ならば、姿勢を意識してそれをヨガのアーサナ(リラックスして安定した
姿勢)の時間にできるだろう。
よく考えれば、一日何時間も座る時間があるのなら、

それを続けたら「椅子に座るプロフェッショナル」になってないとおかしい。
しかし、意識を変えて「安定したリラックスした姿勢」という価値観から
座らないと、何年座っても変わらない。

意識の持ち方しだいで、それが無駄になったり黄金になったりする。

というわけで、ルーティワークのような生活を見なおして、
「これをどうやって重要にしようか?」と問いなおしてみると、
新しい意識の持ち方で、時間を錬金術できるのだ。


Category: 生活を変える方法

- 2015年2月6日

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