体のメンテナンスという投資

 

刃物を研がずに使うと、やがて切れなくなる。
こんなことは常識だ。
道具はメンテナンスしないとやがて壊れて使えなくなる。
車だっていくら10年10万キロくらいは軽々走るのが
常識でもずーっとエンジンオイルを交換しないなら、
すぐに壊れてしまう。
そんなことはみんな知っている。

でも、一番の道具である「体」のメンテナンスを
しない人がいかに多いか。
これはもう社会問題だと思う。

この地球上の何よりも優れた道具である人体。
しっかり手入れをすれば100年以上使えるけど、
体のメンテナンスを怠ると、

病気になったり、衰えたりして、
寿命が尽きるまえに整備不良で動かなくなる。
このパターンで寝たきりになってしまう
ご老人が多いのではないだろうか。

私の母方の祖父母は、毎日農作業をしている。
祖父は90歳を超えても頭はしっかりしているし、
食欲旺盛だ。
祖母も80歳を超えているけど、ほんとうに元気だ。
毎日体を動かして生きているとこういう風に老いていけるんだなぁと
いう希望の星だ。
反対に、もう亡くなった父方の祖父母の、
ライフスタイルはあんまりいいお手本じゃなかった。
祖父は体をよく動かす人だったけど、ヘビースモーカーで
最後は肺ガンになって亡くなった。
祖母は普段から体を動かさない人で、早い段階で足腰が悪くなって
階段から転落して寝たきりになって施設に入り、亡くなった。
不節制と運動不足が二人の死因だと私は思っている。

老化はゆるやかに訪れるけど、
体を使わないで生きる衰えは急激にやってくる。

運動は無駄じゃない。
あるときランニングに行く前、
心の中で「悪い私」が

「こんな風に走っても無駄だ。いずれ死ぬんだぜ。
無駄な時間じゃないか、もったいない」

とささやいた。
たしかに、いずれ死ぬ身であるのなら、
最低限の手入れだけして、プラスアルファのメンテナンスは
しなくてもいいのでは、、とその時思ったけど、
いや、まて!と「良い私」が声をあげた。

運動をして、自分を切れ味のいい状態に保つことは
最高の投資だ。
木を切るという仕事で、
斧を研ぐ時間をケチって一生懸命働いてもそれは
時間を節約したことにならない。
むしろ、遠回りに思えるけど、しっかりと斧を研いでから
仕事にとりかかるほうが効率的だ。

筋肉の維持だけではなく、脳のパフォーマンスも
運動はあげる。
もはや運動をしない理由が見当たらない。
運動は素晴らしい。
ヨガでもランニングでも水泳でも農作業でも、
なんでもいいから好きな運動をしよう。

現代生活は便利すぎてぜんぜん体を使わずに生きることも
できるから、自分の意志でしっかり運動しないといけない。
時間がなかったら、腕立て伏せとスクワットだけでも
するといい。
背骨を動かすことになる、太陽礼拝のAとBもオススメ。

 

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Category: 体のメンテナンス, 体を変える

- 2016年1月6日

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