もっと前からユーザー車検にすればよかった!

車に乗って20年以上になる。車検はすべて業者さんにお任せしていた。ユーザーが自分で車を持ち込むユーザー車検の存在は知っていたけれど、先入観があった。

車検とは、専門知識が持ったプロが行うもので、阿吽の呼吸で運営される検査場は関係者以外立ち入り禁止のサンクチュアリ、みたいなイメージがあって「車検は業者さんに任せる」という思考回路が長年固定していた。

嫁の友達がユーザー車検をした、という話を聞いて、あれ?と私の信念体系にヒビが入って、特別に車に詳しくなさそうな彼女が出来たならば、私達にもできるはず、という考えに変わった。

「癒す力、治る心」には、手術せずに自己治癒力で病を癒そうとしているけれど、どこか心に不安感を抱いている患者さんと、その病から手術もせずに自己治癒した患者さんを引き合わせる、という治療法がある。

実際に自己治癒力で病から生還した人を目の当たりにすることで「私もできる!」と確信できたというエピソードがある。

師はいたるところにいる。

思い込みを覆すには、言葉で説明するよりも、実際にそれをやった人と会うほうが効果が高い。仏教には、師について学ぶという伝統があるけれど、実際、仏教的な知識だったら独学でも充分で学べる。優れたテキストはたくさんあるし、研究している人も多い。

師の役割とは、実際に「教えを生きている人」を目の当たりにさせる、という事に尽きる。あの人ができたのだから、同じ人間の私にも可能性が開かれている、できると確信させれば、仕事はもう終わったようなものだ。

話はそれたけれど、このあいだ石川県でユーザー車検を受けてみた。嫁の軽四を通しに行ったのだけど、「車検は専門業者のもので、素人は工場に行って怒られながら汗を流して、点検するという」漠然と持っていたイメージとはぜんぜん違った。

役場のような感じで、しっかりとした受付があり、お金と忘れ物さえしなければ、車検の書類を揃えるのも簡単だ。ユーザー車検専用の窓口があって、素人お断りという感じはぜんぜんしない。

実際の検査は、排気ガスを調べたり、ブレーキの性能やランプを調べたりするんだけど、これも検査員の方が丁寧に誘導してくれて、日本語がわかって、車の操作ができる人ならばだれでもできる簡単な作業ばかりだ。

所要時間は、平日に行ったのもあるけれど、約1時間。格安車検でも、手数料が1万4000円くらい取られることを考えると、時給1万4000円のバイトに行ったようなものだ。しかも作業は楽勝。

もし、検査に引っかかって車検に通らなかったら、そこで初めて業者さんのところにいって、該当箇所を修理してもらえばいい。

感想としたら、「こんなに簡単なら、もっと前からユーザー車検にすればよかった!」というもの。夫婦して、ちょっとびっくりするぐらい簡単だった。思い込みで人生を損していること、結構あるよね、と思ったしだい。

癒す心、治る力―自発的治癒とはなにか (角川文庫ソフィア)
アンドルー ワイル
角川書店
売り上げランキング: 8,545

Category: 生活を変える方法

- 2018年9月12日

コメントを残す

Your email address will not be published / Required fields are marked *