プリメーラ物語(勝手に懐かしシリーズ)

 

昔から変わり者。
ヨガと瞑想に出会う前の
若かりし頃の私もやっぱり変わり者で、
総額30万円で買った日産プリメーラという車を
数々の人たちにバカにされながらも、修行のように
乗っていた。
そのときに書いた手記が残っていたので、
勝手に懐かしシリーズとして、保管作戦。
現在40歳で、書いていたのはたぶん20代前半の頃。

今読んでみると、借金をせずに忍耐をしつつ
なんとか楽しく乗り切ろうという
りく兄(当時のハンドルネーム)君を抱きしめたくなる。

 

手記1

うさんくさい?プリメーラ改

ある日のこと、うちの親父が私のプリメーラを
「速く」してやると言いだした。

「は?別に速くなくても、いいんだけど」

「まあ、そう言うな。凄いグッズがあるんだ。

それをおまえの車に使ってやろう、グフフ」

なにやら、悪い予感がプンプンします。

うちの親父は、怪しいグッズが大好き。

家の石油ファンヒーターには、

マイナスイオン発生器が取り付けられていたり、

車のシガレットには、マイナスイオン発生器付き消臭器。

最近はマイナスイオンに傾倒している親父なので、

「マイナスイオンで、車が速くなるのか?」

と聞くと、「違う、もっとイイ物だ」と親父は言った。

いや、べつにいいから、カンベンしてくれ、、、、

と思いながらも、やや強引に私のプリメーラを速くすることに

なりました。

不安なので、リク(飼い犬)にオブザーバーとして来ていただくことにしました。

オブザーバーとプリメーラの記念撮影

ああ、どうなるんだろう。

まず親父はボンネットを開けて、エンジンオイルのキャップを外した。

「おい、何するんだ?エンジンオイルは換えたばっかりだぞ!」

「まあ、見てろ」

ぐへへへへへと、親父は、モーターアップと呼ばれる添加剤を、

ドクドクドクとエンジンに注ぎ始めた。

モーターアップ

、、、、私は、このモーターアップなる添加剤を知っている。

明け方近くにやっているアメリカの通販番組で、

廃車寸前のボロ車が、この添加剤を入れると奇跡の復活。

<凄いよ、まるで新車みたいだよ、マイケル!>と

大興奮という添加剤なのです。

ああああああ、親父騙されてるううう、と唖然としていました。

「あ、ありがとう、これでおれの車も大復活だよ」

と一応、礼を言うと、親父が意外な顔をしました。

「何言ってる、まだ終わっていないぞ」

「エッ!?まだあるの!」

それどころか、次のグッズが本命だという。

なんでも、いきつけのスバルのメカニックが絶賛しているグッズらしく、

もう母親に車にも装着してあるし、あとはおまえだけだ、と親父は言った。

「ゴクッ、、、それは、なんていう装置なんだ?」

「ホットイナズマ!!」

ぎゃーっ、絶対イ・ン・チ・キ!

親父は、プリメーラのバッテリーにホットイナズマと呼ばれる装置をつけた。

 

お、おれのバッテリーに変な装置をつけやがって、、、、
この装置が一体、何なのか、私には説明できない。

ただ、親父は「これでおまえの車は絶対速くなる」と力説していた。

たしかにプリメーラを走らせると、すこし速くなったような気がする。

このグッズを装着している間、親父は、すくなくとも10回は、

「速くなる」や「凄い効き目」なる単語を繰り返していたので、

私の感覚が洗脳されているような気がする。

「なあ、ところで、モーターアップとホットイナズマって、いくら?」

と親父に聞いた。

「2万くらい」

グハッ!!2万!?
oh,神様、あんまりです。

私は車を速くして欲しいと望んだ覚えなどありません。

チラリとも思っていません。

本当です。

それなのに、どうして2万もとられるのでしょうか、、、

などと天に祈っていると、

「金はいい。ワシが勝手にやったことやし」

と親父は言った。

ふうう、よかった。

最後に2万円請求されたら、救いようのない完璧なオチがついたのですが、

私的にそんなオチはごめんです。

というワケで、なんのオチもないまま終わります。

めでたし、めでたし、、、、、、

手記2

エアコンインポッシブル

プリメーラの話。

足回りはOK、走行にまったく不満のない車なのですが、

ただ一つ、欠点があるとすれば、それは

エアコンが壊れていること。

だんだんと熱い季節が近づいてきて、さすがにエアコン無しでは

マズイだろうと思ったのです。

だいたい、毎日働いているのに、エアコンレスの車にガマンして

乗るなんて、お金の節約とはいいません。

はっきり言って、変態の域であると、車検を通してから

気づいたのです。

それにさ、最近、ちょっとした小金を手にいれる機会があって

金には余裕があったりして、ウシシシシシ。

なんてね!

「よし、エアコンの修理をしようではないか!ガッハッハ!」

と決断して、日産にもっていったのです。

で、整備の方に、

「あー、君、私の車だがね。エアコンの具合が悪くてね。アハハハ。
とりあえず、見積もりを出してくれたまえ。まあ、
いくらかかっても良いけどね。ガハハハハハ!」

と心のなかでそう思いながら、丁寧にお願いしました。

すこし時間がかかるということなので、

座って、備え付けの漫画<金と銀>を読みながら、待つことにしました。

で、待つこと30分。

整備の人がやってきました。

「えー、リク兄さん、おまたせしました。」

とやたら、申し訳なさそうな顔でやってくるのです。

ん?

なんか嫌な予感がする、、、、

と私が思っていると、

「エアコンですが、ガスがもう無くて、しかもコンプレッサーがダメに
なっていました。」

「ああ、そうですか。」

予想通りの症状です。

これくらいはダメになっているだろうとは思っていたのです。

さて、見積もりはいくらになるのか?

私は、8万以内に収まると予想しました。

「すいません。本当に」

と整備士の方はあやまって、

しばらく、無言でした。

「あ、あの?見積もりは?」

そこから先の答えは、

まさにトラウマになりそうな会話でした。

「申し訳ない、見積もりは出せないんです!」

「え?出せない?」

「リク兄さんの、プリメーラは製造中止になった
フロンガスを使っていまして、、、、、、、」

「ふ、フロンガス?」

とオウムのように言うと、

「あの、大気圏を壊すやつです」と、フォローしてくれました。

「もう在庫が一本もありません、、、、だからコンプレッサを
治しても、ダメなんです。修理できません」

「マジですか!?どこかにフロンガス扱っているところ無いんですか?」

と藁にもすがる気持ちで聞くと、

「製造中止になった時点で、
大量に買い占めている会社
にはあるかもしれません」

「え!それはどこですか!」

「ごめんなさい、知りません」

、、、、、、、、だれか、知りませんか?

フロンガスの在庫を大量に抱えて困っている会社。

お客がここにいますよー!

先着1社!

連絡おまちしております。

 

プリメーラの防犯レベルアップ

過去、数々の悪行レベルアップを繰り返してきたマイカー。

その名もプリメーラP10。

欧州のカーオブザイヤー2位という職人的ハンドリングを持つと

噂のシブい車である。

走っていて、「おっ、プリメーラ!」と思って、どんな人が

オーナーなんだろうと見ると、8割「きっついオッサン」

が乗っていて、気分がブルーになるのです。

まあ、それは気にしないということで、それよりも、

私のプリメーラは、数々のレベルアップを果たしているのです。

今読み返して見ても、目覚まし進化をとげている。

そろそろ15万キロを突破しそうな今日、

奴はさらなる高みにレベルアップ。

防犯力がアップしたのです。

そういえば、以前、会社の駐車場に止めているとき、

同僚が私の車の位置を移動するべく、鍵をもって

挑んだのですが、5分後、「鍵があかない!」

といって帰ってきました。

ふふふふふ。

私のプリメーラは、鍵穴に鍵を差し込み、いったん閉じる

方向にひねり、すかさず開く方向にひねらないと、

鍵が回らない、という原始的イモビライザーを

ある段階から備えるようになったのです。

今回の装備は、さらに厳重さを増した装備なのです。

今日、車の乗ろうと、原始的イモビライザーを解除して、

ドアをあけると、

ギギギギギギギギギ!

とホラー映画にでてくる古城の錆びた鉄門が開くような

騒々しい音がでる。

「なんじゃこりゃ!」と呆れるくらいの音です。

スポーツクラブの駐車場で、車からギギギギギギ!とドアを

開けると、BMWに乗ろうとしていたおじさんが、

「なんじゃありゃ?」と事件でも目撃したかのような顔で

こっちを見ます。

 

車検切れまで、あと1年!

絶対に耐えてみせる!

 

手記3
なんというオプション装備なのだろうか

今日は、祝日。

私は仕事だったのですが、通勤道は空いているし、

仕事は早めに終わるしで、なんとなくのんびりした朝を

迎えるはずでした。

言える。

これだけは、言える。

この一年で、今朝は、ぶっちぎりで最悪な朝

はじまりは、布団の中で聞いたクラクション

近所で、誰かがクラクションを鳴らしている。

「ブーーーーーーーッ」

という感じで、押し続けているような音。

時間は6時50分ごろ。

こんな朝っぱらから、クラクション馴らしやがって!

一体!どこのアホウだ!

ん?もしかして、事故か!

なにか知らないが、おれはもう少し寝るからね、と

7時10分まで寝ようと、目を閉じました。

そのとき、

「ピンポン!ピンポン!」と家のチャイムが鳴って、

誰かが家に入ってきた。

「あんちゃん!大変だ!あんちゃんの車が!」

私は飛び起きたのです。

玄関に出てみると、近所のおじいさんが、

来てくれ!といって立っていた。

私は、パジャマのまま、寝癖ぼうぼうの頭で、

サンダル履いて、近くにある月極駐車場に急いだ。

おれのプリメーラが!一体、どういうことだ!

どこかの誰かが、追突した!?

で、私が駐車場で目撃したのは、

もっと恐ろしい光景でした。

まず、近所の人々が、私の駐車場に集まっていた。

で、一台の車を見ていた。

その車は、クラクションを鳴らし続けている!

近所の方々は

そのバカ車に、

たたき起こされて、不機嫌な顔を並べている
のです。

「あああああっ!アイヤー!」

と私は叫んだ。

大問題が一つあった。

クラクションを鳴らし続けているバカ車。

それは、どうみても、

プリメーラ。

つまり、おれの車だッッ!!!

何故だ!
何故だ!何故だ!何故だ!何故だ!何故だ!

無人なのに、どうしてクラクション鳴るんだ!

私は、叩き起こされて集まった近所の方々が、

一瞬、私を袋だたきにするために待っているような

気すらしました。

私は、もうジイさんかという、ツッコミを自分で

入れるほど、

「ごめんなさい!すいません!すいません!」

と腰を折り、ジイサンスタイルで、駐車場に光臨したのです。

パジャマで、サンダル、頭はボーボーという最悪スタイルで、

ひたすら謝って、ブーーーーーッとクラクションならして

いる老プリメーラをなんとかしようと、

思っていると、

クラクションが止んだ!

それから、先はもう記憶の彼方だ。

近所の人が、「防犯装置なの?そのクラクション?」と

機嫌悪い顔でご質問されて、

「そんな!そんなモノついていません!エアバックすらないんです!
このまえは、クーラーすら壊れたんです!本当です!
ごめんなさい!わかりません!なんせ、古い車なもんで!ごめんなさい!」

と、書いてて哀れなほどの回答をして、

私もこの車の被害者です、という感じで、なんとか近所の方々に

帰っていただいたのです。

原因不明!

もうこんなクラクションの暴発が起こらないように、

クラクションのプラグを抜きました。

本当に、聞いたことない。

しっかりしろ!プリメーラ!ボケるな!

近所の皆様!本当に申し訳ないです!

ランボー専用車
みなさん、お元気ですか?

私は元気です。

もう今日なんて、プールに行って来ましたよ。

最近は、自分でも少し早く泳げるようになってきて、

初心者レーンから、中級者レーンに移れるんじゃないかと

思えるほどです。

なんだか、最近、体の調子もいい。

ご機嫌でシャワーを浴びてプリメーラに乗り込み、

夜のドライブ。

なかなかいいじゃない。

FMを聞きながら、プリメーラを運転していると、

プールの心地よい疲労のせいか、

心なしがハンドルが重たく感じました。

そして、エアコンから、

<キュキューン、キュキューン>とイカしたサウンドが

流れ出しました。

あ、あきらかにFMの音じゃない、、、、

そして、ゴムの焼け付くような匂いがしました。

「なんだ?この焦げるような匂いは?」

と窓を開けると、外の空気も焦げ臭いのです。

もしかしたら、どこかで火事でもあったのかな?

と気軽に思いました。

そして、交差点を右折しようとした時、

私の人格が変わるほどの衝撃が!

「うわああああああ!」

もうハンパじゃないほどハンドルが重い!

脳裏に「パワステが壊れてる!?」とい単語が浮かび、

視界には迫りくる電信柱が!

ハンドルがあまりにも重くて、このままじゃ激突する!

「フン!フンバッ!」

ランボーのように、私はハンドルを力まかせに

「フンッ!!フンッ!!フンッ!!」と

戦車でも運転するかのように、渋い顔で事故を回避したのでした。

死ぬかと思った。

それにしても、とうとう、エアコンの機能不全につづいて、

パワステまで死んでしまったか、プリメーラ。

直線の道を走りながら、思う。

とうとうくるところまで来てしまったのか、、、、、、、、

こんな風に、運転にかかわる部分が壊れるなんて、、、、、、

おまえも老けたな、と感慨にふけりながら、

あっ!ヤバイ、また交差点だ!

ハンドルをガッチリ握り、筋肉をフル活用。

「フンバッ!フンバッ!フンフンフンフン!!!」

とランボーになりながら、無理矢理交差点を曲がる。

なんとなく、自転車を手で漕いでいるような原始的な感覚。

おおい!この故障、本当にヤバイ。

しかも、ハンドルは速度を落とせば落とすほど重くなっていく。

ということは、本屋にも行けない。

駐車場に入って、低速でバックなんて

オレの筋力じゃ無理!

という本当に、怒りのアフガン的な、炎の脱出的な

人じゃないと、パワステ壊れた車なんてまともに運転できない。

とうとう新しい車を買うことになるのだろうか、、、、、

いまはまだ、ショックで考えられません、、、、、、

通すべきか通さざるべきか

みなさん、こんばんわ。

最近、悩みがあって、更新できない状態だったのです。

それは、

「車を買うべきか、買わざるべきか」

というウン百万も動く、大決断で揺れていたのです。

もう人格が分割して、大論争です。

「おまえ、車買うって、いったい金はどうするんだよ。」

「いや、借金すればいいだろ?マツダのアクセラ最高じゃないか、あれなら200万以下でおさまるよ、買っちゃおうぜ!」

「高い、高いよ。あの動く鉄塊、プリメーラ号の車検を通せばいい!」

「いやだ!あんなクーラーも効かない車、嫌だ!」

「黙れ!クーラーごときで、ガタガタ言うな、おまえは強い子だ
現に去年の夏もクーラー無しですごしたじゃないか!」

「、、、、、う」

「とりあえず、日産に行って車検の見積もりして貰おうぜ」

「、、、、、、、、うん、」

と借金して車かっちまえの私を押さえ込んで、日産に行ったのです。
で、見て貰った結果、

いろいろと壊れているところや、交換が必要な油類、その他諸々で、

「13万円」だったのです。

「安い、、、、、!」

車買う派の私と、車検派の私が同時に言いました。

てっきり、30万くらいかかると思っていたのですが、

大幅に安いのです。

これであと2年乗れるのなら、御の字です。

というわけで、13万5000キロ突破した動く鉄塊、プリメーラ号は

車検を通ることになりました。

あんなモンに乗ってないで早く新しい車を買いなさい、

と私に勧めていた母に、それを

報告すると、

「キチガイ!あんなモンに金をかけるなんて!」

と呆れた顔をされました。

え、そうなの?

おれって、キチガイなの?

と本気で思いました。

でも、まだプリメーラは動くし、借金もしたくないのです。

 

 

 

夏クールカー作戦

今年も夏がやってきました。

朝方と夕方は、耐えられるのですが、日中の

暑さは気力が萎え、涼しい所に籠もって、昼寝したい

と夢みがちなこの頃です。

さて、私の夏の課題はマイカーのプリメーラ。

足腰はまだ大丈夫なのですが、エアコンがご臨終されて

います。これは、なんとかしないといけない!

と過去には、<わざと窓を閉め切った車内で耐えながら運転>

や<窓全開でオープンカー、セレブ気分作戦>など数々の秘策で

乗り切ってきたのです。

最初の「わざと窓と締め切った車内で耐えながら運転」は、

すぐに意識が遠のき、呼吸が荒くなり、汗が滝のように流れ出し、

事故りそうになりました。私としては、「耐熱訓練」

のつもりだったのですが、常人には不可能な訓練でした。

さて、今年の夏も新しい秘策を考えつきました。

「団扇作戦」

コンビニで、北國銀行の団扇を配っていたので、

それをプリメーラに忍ばせていたのです。

で、日曜日にさっそく使ってみました。

昼間に車に乗りこむと、車内はサウナのように

暑苦しい空気が充満して、ハンドルは触れないほど暑い!

窓を全開にして、しばらく走り、

信号待ちのとき、助手席の日除けにさしていた団扇を

取り出しました。

「、、、、、、、ま、曲がっている、、、」

団扇は、車内に放置しておいたせいで、曲がっていました、、、、

熱気ムンムンです。ヤングです。

まあ、とりあえず暑いので、あおいでみました。

パタパタパタ、、、、、

「うっ」

団扇の風は、まるでファンヒーターの熱風のように暑い。

そうです!蒸し暑い車内、及び車外の空気を、

うちわで動かしても涼しくなるはずがないのですよ!

むわっとした熱風が、顔を撫でて、不快指数が一気に上昇するだけです。

左腕を動かして、あおいでいるだけ余計に暑い!

いや、もしかしたら、いまに涼しくなるかもとパタパタあおいでいたら、

横断歩道を渡っていたガソリンスタンドの店員が、

あきらかに私のほうをみて「プッ」と笑ったのです。

「、、、、、」

あおいでも涼しくならないいうえに、人からも笑われる、、、、、、

いーや、おれは平気だ。

今年でこの車も最後!

それまでは、耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍び、今年の

終戦記念日までには、いまより新しい車を買うのです。

ふふふ、すでに貯金は完了しているのです。

ポルシェカイエンだろうが、BMW3シリーズ

だろうが、アウディA6だろうが、現金で営業マンの頬を

叩くようにして買ってやりますよ!

(嘘です、ただ書いてみたかっただけです、、、、、買うのはたぶんホンダのエアウエイブか、スズキのスイフト、スバルのフォレスターがインプレッサかトヨタのプリウス、日産のティーダ。ええ、どれにしようか迷っています。おもに1500CCで燃費がよく、車体価格が安い車を中古で買います。)

「ふううう」

それにしても、団扇作戦はあまりにも痛々しいので、止めました。

夏は暑いにはあたりまえです。

人はともかく、犬は大変そうです。

リクは散歩から帰ってくると、へばっています。

 

仮想敵国トヨタ

こんばんわ。

背中に「NISSAN」タトゥーをいれている

という噂のリク兄です

もう自分自身が、日産の工場で生産されたんじゃないか、という感じ

すらします。

私が車なんです。

その証拠に、このまえなんて、会社の定期車検で、

少しオイル抜かれて、ふらふらとガス欠になってしましましたよー

最近は、危険なアルコール入りガソリン

<スーパードライ>を給油して、すっかり鉄の意思

を破って久しい気がします。

えー、長々と書きましたが、

日産の秘密組織カルロス・ゴーン・ラヴ・クラブ

会員番号8番ラーメンの私が、敵地に乗り込んできました。

そうです、悪の枢軸トヨタに行ってきたのです。

つまり、新型のハイブリットカー、
うんこプリウス

しかたなく嫌々見に行ったのです。

興味?

興味なんかねーよ、ハハ、冷やかしだよ、冷やかし。

北極ばりの冷やかしさ。

場所は某トヨタ石川の本拠地。

ガラス張りのピカピカで高級感ただよう清潔の

怪しげなイカサマくさい建物でした。

日産の車で、トヨタの本拠地の駐車場に乗り込むと、

殺られるという話を聞いていた私は、交通量が激しくて

右折できなかったという事情もあったのだが、近所のパチンコ屋に

駐車して、歩いてトヨタに乗り込んだのだ。

入り口で警備員が、

「この世で一番、えらい自動車会社を言ってみろ。」

とガムをくちゃくちゃさせながら、言ってきた。

「と、トヨタです」

とかろうじて答えると、「入れ」と言われた。

トヨタの玄関マットには、「NISSAN」「HONDA」などその他

メーカーの名前と社長の写真が印刷してあり、踏み絵のように

全部、踏まないと中に入れないようになっている。

ここで、カルロスゴーン・ラヴ・クラブのメンバーであることが、

バレると、バラされて金沢港に埋められる、と本能的に察知した私は、

私は、私は、、、、、そう、、、感情を押し殺し、

全部のマットを踏みにじって中に入った、私は裏切り者です。

というのはもちろん嘘で、

気楽に自動ドアが開いて、中に潜入しました。

なかは、照明がいい具合に車に当たり、

魚市場のようです。

受付の方や営業の方が、「へい、いらっしゃい!」と威勢のいい声を

上げ、「やずいよ!やずいよ!新鮮なガローラ、やづいよ!」と言いながら、

通行人に声をかけていたり、しませんでした。

私は、背中の「NISSAN」のタトゥーを見られないようにしながら、

新型プリウスに接近しました。

「これか、、、、、」

私は、そのときだけ、純粋な気持ちを取り戻しました。

新型プリウス。

リッター35キロ走る抜群の燃費。

バッチバックで後部座席を倒すと、

フルフラットになり使い勝手も最高。

デザインも気に入りました。

1500CCでありながら、電気モーターとエンジンの合力で、

2リッター並の加速を実現し、

瞬間的な加速なら2.4リッター並の

ポテンシャルを発揮するという。

しかし、税金は小型車と同じ。

いかん!こんな、褒めちぎりじゃないか!

探せ、アラを探せ!と悪魔のリク兄がささやいて、

「やめろ!やめろ!」と呟いていると、営業の方がやってきた。

「いらっしゃいませ、お客様、パンフレットはいかがですか?」

と実に完璧な角度と笑顔で、私に話しかけてきた。

で、できる、この身のこなし!

私が戦慄していると、かすかに香水の匂いがした。

それにはどうやら、自白剤が混ざっていたらしく、私は自白しました。

「えーと、実はわたくしめは汚らしい日産車に乗っております。

車検が、いまいましいことに来年の5月までありますので、

いますぐ、トヨタ様のお車を買わせていただくことは出来ないのです。

しかし、もしこんな私でよければ、試乗してみたいのです!

このとうりです!試乗を!試乗を!」

と土下座して訴えました。

「それは無理です。」

「何故ですか!?どうしてですか?」

「試乗車がないからです!」

なんでも10日にならないと試乗車がこないそうです。

「それまで、これでも見て我慢しな」とカタログをもらって

帰ってきました。

しかし、トヨタのショールームは外車のディーラーみたくて、

なんだか「買いたい!」という意欲を押さえるが大変でした。

なぜ、トヨタがバカ売れしているのか、すこしわかった気がしました。


 


とうとうこの日が

とうとうこの日がやってきました。

昨日は長年乗ってきたプリメーラとお別れ。

買ってから6年、、、、走行距離154000キロ。

記憶にあるだけでも、ファンベルトが回らなくなったり、

オイルが漏れたり、エアコンが壊れたり、パワステが壊れたり、

故障が多かった。改めて書き出してみると、

一年に一回くらいの割合で故障していたね。

中でも走っている最中にパワステが壊れたのは、

シャレになってなかった。

それでも6年も乗れたのは、やはり優れた足回りをしていたからですね。

新車の試乗に行っても、

「あれ?これは別にたいしたこと無いような、

これで150万円だったらプリメーラの車検通したほうがよくないか?」

と思うことが多々あったのです。

実際の話、プリメーラを買ったときはまさか6年も乗るとは想像も

していなかった。

買ったときは車の免許取り立てで、しかも貯金ゼロ。

動けばなんでもいいや、と日産の中古車センターに行き、

営業の人に「今日はお買い得な車があるんですよ」と言われたので、

じゃあ、その安いのください、とTシャツでも買うように、

なんの検討もリサーチもせずに買った車だった。

お金が貯まったら、即座に新しい車を買うんだ!と思っていたのに、

ずるずると6年、おまえは凄い車だよーと、ホンダに

向かうラストドライブの最中、そう思った。

店について、エアウェイブのお金を払う。

それにしてもお別れしたあとは、プリメーラはどうなるんだろうと、

営業の方に聞くと、「廃車です」と死刑宣告。

でも、最近は鉄の価格が上がってきているので、

5000円くらいで引き取りますと付け加えてくれました。

は、廃車か、、、、、ロシアあたりに売られるんだろうな、と

思っていた私はちょっとショック。

しかし、15万キロも走れば思い残すことはないだろう、きっと。

そういうことにしておいた。

今度は鉄として、いろいろな分野で活躍してくれ!

 

かなりシブいデザイン、かっこいいです。

さて、営業の人にいろいろと説明を受けて、

エアウエイブを受け取った私。

じつは、この車、一回も試乗せずに買ったのです。

いままで、エアトレック、アテンザ、デミオ、プリメーラ、キューブ、

プリウス、プジョー307、フォレスター、レガシィ、モビリオスパイク、

アクセラ、ベリーサと6年間で、嫌がらせにように試乗を繰り返して

きた私。いったい、私は何がしたかったんでしょうか。

誰か教えてください。やっぱりボクちゃんはアホなんでしょうか。

だから、エアウェイブに乗るまでは、けっこう不安でした。

スカイルーフという大きなサンルーフがついているので、

たぶん重めの屋根の影響でけっこう揺れる車なんだろうな、、、

くらいは覚悟していたのです。

車選びで優先したのは、荷物を積めることと、燃費。

最後まで迷ったのはスバルのインプレッサですが、荷物と燃費は

エアウェイブのほうが上である、と結論づけて買いました。

インプレッサも試乗していないのですが、走りを重視するなら

インプレッサ買っていましたね。あっちは元々レースカーのボディを

使っているのです。

エアウェイブは、なんとフィットがベース車。

「フィットワゴン」という名前でもいいくらいです。

というわけで、エアウェイブには期待していなかった

けど、運転してみると、あれー、これけっこうシャッキリ

しているなーと感心。

重いガラスが天井についている

普通じゃないデザインなのに、プリメーラと比べても遜色ない、

、、というか似ている。いいじゃないか!

すこし気になったのがロードノイズ。

道が古くなると、タイヤの音が目立つ。

しかし、よくよく耳を澄ましてみれば、これはエンジンの音が静か

だからなおさら目立っている、という事に気がつく。

プリメーラ1800CCでエアウェイブが1500CC。

しかもエアウェイブの方が重量が10キロ重いにもかかわらず、

まったく排気量が小さい車に乗っているという感じがしない。

むしろ、エアウェイブのほうが加速がいい。

こ、これが12年分の進歩か!とちょっと感心。

初ドライブで山側環状線という新しくできた道路をひたすら走る私。

燃費計がついているのですが、その燃費の数値が走れば走るほど

上がっていく。リッター18というカタログ数値なんですが、

走っていると、リッター18.5をさす燃費計。

こんなにも燃費がいいのか!?と驚く。

100キロ走っても燃料計がすこししか動かない!

それからスカイルーフ。

買う前は、「こんなのオモチャだろ?無くてもいいけど」と思って

いましたが、信号で止まり、ふと天井を見ると、

青空が見えるってのはいいです。 車内も明るいし、開放的。

結局、昨日は4時間も意味もなく石川県を走りまくってました。

ぼけーっとした顔で、トリップしたかのように走る。

これはいい車です、満足度120%!

きっちりした走行性能、良すぎる燃費、

広々とした車内、、、、、、、高級感はないけれど、

まさに私が望んでいた要素をすべて満たす車です。


いやー、買ってよかった。

ホンダさん、いい車をありがとう!

、、、、、、、、それにしても、この車にリクを乗せたくなくなってきた。

リクも乗りやすい車、、、って思って買ったんだけど、

ああ、どうやってあのケモノを乗せようか。

2017年追記

今振り返って読んで、我ながらなんでがんばりやさんと思う。
24歳の時に30万円で買って、6年間乗ってその間に貯金して
今載っているエアウェイブは中古で現金で買った。

現在、低収入な仕事につきながらも生活にまったく困っていないのは
この時代の「鉄の倹約修行」によるものだと思う。

30歳に買ったエアウェイブは乗って10年になる。
現在11万キロ。
今の所エアコンも壊れておらず快適に走っている。


Category: 個人的記録

- 2017年1月5日

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