チャンドラー式プラクティス(陽)
探偵フィリップマーロウを生んだハードボイルド作家レイモンド・チャンドラーさんの
仕事のやり方はとても参考になる。
これは何にでも応用できる。
まずはこちらの文章を。
「私は思うのですが、生命を有している文章は、
だいたいはみぞおちで書かれています。
文章を書くことは疲労をもたらし、体力を
消耗させるかもしれないという意味あいにおいて
激しい労働ですが、意識の尽力という意味合いでは、
とても労働とは言えません。作家を職業とするものにとって重要なのは、
少なくとも一日4時間くらいは、書くことのほかに
何もしないという時間を設定することです。べつに書かなくてもいいのです。
もし書く気が起きなかったら、むりに書こうと
する必要はありません。
窓から外をぼんやりと眺めても、逆立ちしても、
床をごろごろとのたうちまわってもかまいません。
ただ何かを読むとか、手紙を書くとか、雑誌を開くとか、
小切手にサインするといったような意図的なことを
してはなりません。書くか、まったく何もしないかのどちらかです。(中略)
この方法はうまくいきます。
ルールは2つだけ。<a>むりに書く必要はない
<b>ほかのことをしてはいけない。あとのことは勝手になんとでもよくなっていきます」
私の場合、このルールを瞑想の修練に
応用している。
1時間なら1時間、瞑想をするか、何もしないかの
時間をつくる。
途中で集中力が切れてしまって、
日常の意識状態に戻ってしまっても
そこで瞑想を終わりにしないで
ひたすら座る。
夜中に座っていると、
ときとして眠気でやられそうになる。
そんなときはプラーナーヤーマに切り替えたり、
前屈のポーズをしたり、となんとか
1時間乗り切る。
瞑想できている時は瞑想が深まり、
その他の時間は意志力が鍛えられる効果が
ある。
素晴らしい。
欠点があるとすれば
「まとまった時間がとれないと無理」
という点にある。
これは子供の世話をしなければならなかったり、
激務に時間をとられている日本人にとっては、
実現できない日もあるだろう。
このやり方は陰陽つけるとしたら、
陽だ。
これができない人のために「陰」の
ナガラ・スキマ・プラクティス(陰)
方法をバックアップとして提案です。
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Category: ヨガ的かんがえ