マウンデンデューマンの恐怖の効用(甘くない砂糖の話)

 

夫婦でドキュメンタリー映画の「甘くない砂糖の話」をみた。
じつはこれ、前々から気になっていたフィルムで
砂糖の害について学べるとあって、なんとか夫婦で見たいと思っていたのであった。
生活習慣を変えるには、やはり夫婦で協力しないといけない。

「見ようよ」と誘うと、
最初、奥さんは全然興味がなさそうで、しぶしぶだったけど映画が始まると
どんどん私共々引き込まれて「うわーっ」って感じで身終わった。
楽しく見られて「砂糖やめよう」と決意できた映画だった。

 

 

このドキュメンタリー映画はおすすめ。
奥さんは里帰りしたら、ご両親にも見せると言っていた。
私も実家の母に見せるつもり。
健康知識が健康を守るのだ。

さて、問題は子供だ。
甘いものが嫌いな辛党の子供など世の中にはいない。
うちの子も積極的には食べさせていないけれど、
砂糖の入ったお菓子は大好物だ。
そんな子たちに言葉で説明しても、どれだけ響くだろうか?
たぶん「嫌だ」でお終い。

そこでマウンテンデューマンの出番だ。
これは「甘くない砂糖の話」に登場した
激甘で砂糖が死ぬほど入っているマウンテンデューが大好きな
青年で、毎日、水のようにマウンテンデューを飲んでいるお陰で
若くして歯が虫歯でボロボロになっている。

家族でこのマウンテンデューマンのシーンをみる。
あまりに痛ましい姿に、みんな顔が引きつる。
虫歯の治療シーンもあって、私は初見のときは
「あああああああ」と口から悲鳴みたいなものが出てしまった。
子供たちは「ごわい!怖いィィィ!」と泣き出した。

そして、次の日から「これ、お砂糖入ってない?」と
確認する子になった。洗脳成功ッ!
グミなどのおやつを要求していたのが、素直におにぎりを食べるように
なり、お菓子はせんべいなどになり、砂糖の摂取量は激減した。
(さすがにクリスマスケーキは食べた。甘いものは特別なときだけに食べる
ドラックのような扱いにわが家ではしたいと思っている)

目から鱗だ。
恐怖心はなんて役に立つんだろう。
普段、「怖い」という感情は避けられるべきものだと
思っていたけれど、この感情は悪い物を避けるときには
とても役にたっている。

恐怖心があるから、毒蛇をみたら逃げるし、
スズメバチは捕まえようとしないし、砂糖も控える。

なんで読んだのか忘れたけれど、あるアメリカ人は
高校生のときに、元麻薬患者で体がボロボロになっている
人をみて「絶対にこんな風になりたくない」と戦慄して、
麻薬類には一切手を出さないように決意したと書いていた。
これも有意義な恐怖だ。

悪い習慣を断ち切るときには、それがもたらす恐るべき状況に
怯えることも役に立つ。

 

 


Category: 映画

- 2016年12月26日

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