ヨガのアーサナ持続時間

いまのヨガでポーズと言われているアーサナは、
昔のヨガの経典をみると「座り方」だ。
結跏趺坐だったり、安楽座だったり。
いかに長く、安定して楽に座るかという技だ。
なのでアーサナを極めれば極めるほど長く
座れるという道理だ。

パドマーサナ(結跏趺坐)で始めて座ったとき、
30分で足が限界で、しびれまくった。
こんな座り方で足がしびれなくなる方法が
あるのかしら、と思った。

それからずっと、本当に長い間瞑想するときは、
踵と踵を合わせて座るシッダーサナで
座り、短期集中のときはパドマーサナ(結跏趺坐)
と使い分けてきた。

しかし「呼吸による癒やし」ラリーローゼーンバーグさんの
「結跏趺坐が楽に組めるのなら、それを深めたほうがいい」
という一文を読んでから、
結跏趺坐一本で行こう、と決めた。

何故、足がしびれるのか?
何故、長い時間座れないのか?

「体が沈静化していないから」だ。
冬眠している熊は、呼吸も心臓もゆっくりと静まっているから
一冬こせる。
30キロの荷物をもって長い間、立っていられない。
筋肉が痛くなって限界をむかえる。
だけど、荷物をもたず自分の肉体をささえる筋肉すら必要最小限に
していけば、かぎりなく長く立っていられる。
つまりいかに体を省エネモードにするか。

だからヨガは運動の反対の安静だ。
心臓の鼓動も呼吸も、筋肉も、どんどん鎮めていく。
体の時間の流れをゆっくりにしていく。
いままでの結跏趺坐の最長記録は1時間20分。

「30分で限界、、!」から
ずいぶん記録が伸びた。
2時間くらい楽に座れるようになれば、
アーサナと言えるという基準があるそうだけど、
この持続時間は、日によってまちまち。

1時間以上、楽に座っていられる日は少ない。
でも、気にしない。
長く座れることが目的じゃないからだ。

一瞬、一瞬が大切で、どれだけ座れるかは
重要ではない。
逆に言えば、しっかりと一瞬、一瞬に意識を向けて
いけば長く座れる。

我慢して長く座れる、は苦行の世界。
楽に長く座れる、は瞑想の世界だ。

i-5e65a33dc1e7c57c54d28d98a63b61fb-Zen04

 


Category: エッセンシャルヨガ, 瞑想

- 2015年2月17日

コメントを残す

Your email address will not be published / Required fields are marked *