心拍数とランニングと瞑想

最近はfitbitのChargeHRという活動量計で心拍数を計りながら、
ランニングをしている。

一日5キロほどを目安に、無理なく毎日続けられる程度で
マフェトン理論を参照して心拍数をあげすぎないようにランしている。

ChargeHRには心拍数計がついていて、それでときどき心拍を
チェックしているんだけど、面白い。

最初の10分のウォーミングアップでは、
かるーく走っているつもりでも気を抜くと心拍数は170くらいに上がる。
こんなに上がるとは予想外。
走り始めは体が「あっ、運動するんだ!体の状態を臨戦態勢に!」と
心拍数がガーッとあがるんだろう。
これ、心臓に病がある人などは最初のウォーミングアップを慎重にしないと
ヤバイなぁと始めて知った。

ちなみに私がターゲットとしている心拍数は、
180−年齢=141が上限で、だいたい135から141の間であれば
脂肪燃焼エリアにとどまる。

体が温まりウォーミングアップが終了すると、
今度は心拍数が下がり始める。
体の状態が整って、本格的に活動開始だ。
ウォーミングアップのために
ゆっくり走っている状態と心拍数がリンクして
動きと心拍数の実際が合って110くらいになる。
そうなると走りペースをあげる。
心拍数を140に近づけていく。

ここらへんの調整が難しい。
無心になって調子よく走っていると、いつの間にか心拍数170に
なっていたりする。
ときおりChargeHRを確認して、走る速度を微調整して、
ゾーンに留まるように走る。

その日の体調によって、かなりのスピードで走っても
心拍数はあんまり上がらない日もあれば、
ゆっくり走らないと急激に心拍数が上がる日もある。
これは、自分の体感ではわかりづらい。
体が動きはじめ、さまざまな情報が体内を駆け巡る。
心拍数がどうなっているのか、自分の推測と数値がずれていることが多々ある。
心拍計が無いとその日の体調によっては知らず知らずのうちに体に無理を
かけていることもあるんだろうなぁ、と思う。

 それにしても何故ランニング?という方もいるだろう。

それは有酸素運動をして持久力をつけるためだ。
ヨガで有酸素運動は難しい。
太陽礼拝をしてもそれほど心拍数は上がらない。
実社会を生き抜くに、必要なのはムキムキのマッチョではない。
精神的な持久力だ。
肉体的に持久力があがると、精神は肉体と結びついているから
心もタフになる。

ところで話しはちょっとそれるけど、
「ランニングをする」というとある皮肉屋にこう言われた。

「人間の一生の心拍数は決っているから、そんなに心拍数をあがると
寿命が縮むから、やめたほうがいい」

こういう人は少数派だろうと思うけど、
それについては私も考えた。

走ることは心拍数が上げる行為だ。
ネガティブな言い方をすると体を消耗させる。
でも、それは物事の一面でしかない。

安静時心拍数というのは知っているだろうか。
何もしていない時の心拍数のことだ。
普通の人は心拍数が60から80。
運動不足の人や体調不良になると81以上になる。

有酸素運動をすると、この安静時心拍数が下がる。
一流のアスリートになるとこの心拍数が30くらいの人も
いる。

つまり有酸素運動をすると心臓が鍛えられて、
一回の鼓動でたくさんの血液が体中に送られるようになる。
結果的に、心臓の鼓動はゆっくりになって長生きできるという寸法だ。

一流のマラソンランナーは、体を削るくらいに練習しているから
不健康に見えるけど、マラソン愛好家のアマチュアの人は
若々しい人が多いのは、そういうところにあるんだろう。
実際にランナーのほうが一般人よりも5年は長生きするという調査もある。

今の私はクロストレーナーだ。
昨日の私の夕方の練習メニューはこうだ。
ランニングを40分して、
それから太陽礼拝を15分。
簡単な座りポーズを15分。
プラーナヤーマ15分。
瞑想20分。

有酸素運動。
筋肉トレーニング。
ストレッチ。
呼吸法。
瞑想。

いろいろな要素を組み合わせて、クロスさせて
トレーニングしている。
人間は多面的な存在だ。
走ってばかりでも、筋トレしてばかりでも、
呼吸法だかりでも、専門バカになる。
いろいろな要素から鍛えていく。

その、さまざまな要素を統合する物は私の場合「瞑想」になる。
瞑想のために走り、体を鍛え、呼吸を整える。

野生動物は生きるための能力が固定されている。
チーターは走って狩りをするし、白熊はアザラシを叩く。
人間はさまざまなことをして生きる抜くようにデザインされている。
だったら、なるべくいろんなことをして体と心を鍛えたほうがいい
のではないか、と思っている。
それを実験中だ。

fitbit ChargeHR
心拍数も歩数も測れる活動計。
胸にバンドをまかないといけないタイプもあるけれど、
これは腕時計だけで完結していて、私は24時間ずーっとつけている。
エクザザイズモードもあっていい。
欲をいえば、心拍数をずーっと表示できるモードがあるとよかったなぁ。


Category: ヨガ的かんがえ, 体を変える

- 2015年10月22日

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