小さな悪口から悪い雪だるま式がおこる

 

 
家で子供が喧嘩をしている。
2歳のタイチ君が気に食わないことがあったらしく、
4歳のアカリちゃんの頭を
叩いたり髪の毛を引っ張ったりしている。
おねえちゃんは「痛いよ!」と叫んでいるけど、
無抵抗だ。
ひどい光景だ。
心にイライラがおこり、
<なんでタイチはアカリに暴力を?
アカリは無抵抗なのに!なんて奴だ!>という
悪口が生まれた。

「こらッ、やめなさい」

怖い声で言う。
タイチはやめずにペチペチと頭を
叩き続ける。
イライラから怒りに変わる。

駄目!叩いたらだめ!

もっと大きな声がだした。
怒りが大きくなる。
それでもやめないタイチ。
叩こうとする手を掴んでアカリから引き離す。
自分で思う以上に強い力を使ってしまい
タイチが転んでびっくりして泣き出す。
いくら引き離すためとはいえやりすぎた、、、、
ごめん、タイチとあやまる。
おもえば言葉をあんまりしゃべれないタイチは
ペチペチと頭を叩くことくらいしか抗議手段が
ない。うむむ。

なんでこんなことになったのか。
引き離す瞬間、私は怒りに呑みこまれていた。
でも、気づいたことがある。
振り返ると
怒りがまるで雪だるま式に大きくなっていた。

最初は

心に中での悪口

怖い声

大声


腕力

小さい怒りが、さまざまな行動に変換されて
どんどん怒りに侵食されていく。
言葉が汚染され、
声が汚染され、
体が汚染される。

イライラが転がる雪だるまのように
怒りと激怒へと大きくなる。

つまりネガティブな感情は小さいうちに
対処しないと手がつけられなくなる。

ブッダはどう言っていたのか。
怒りが心に起こったときは
「怒りがおこった」と認識しろと言っている。
観察するのだ。
そうすれば心は侵食されない。

私の場合、これをせずに「怒りを悪口に変換した」
怒りに染まった思考は間違えだらけだ。

今回のことで、言葉の重要性がわかった。
悪い言葉はそれほど害がないように思えるけど、
次なる悪いことの呼び水だ。
言葉を正しくすることでかなりの害が防げる。

言葉といえば、こういういい本がある。
4つの約束、また読み返してみようと思う。

四つの約束

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ドン・ミゲル ルイス
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Category: 生活を変える方法, 読書

- 2015年12月3日

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