スターウォーズ・ローグワンで繋ぐを学ぶ

 

スターウオーズローグワン。
いままでスターウォーズは全部見てきているけれど、
一番感動した作品だ。

物語はジェダイに調和をもたらすはずだった
アナキンスカイウォーカーが、ダースシディアスにダークサイドに
落とされて、ジェダイがほぼ壊滅した後の話。
それから数十年。
帝国軍はさらに強大になっていた。
長い年月をかけて、宇宙の支配を
完全すべく建造されていた兵器デススター。

星自体を破壊するほどの兵器を帝国軍は
試運転できるまでに完成させ、反乱軍の不利は
決定的になりかけていた。
ローグワンはそんな時代の話し。

エピソード3まで活躍していたジェダイは一人もいない。
反乱軍であるローグワン部隊には、一癖も二癖もあるけれど
ただの人しかいない。
そんな人々が希望を未来に繋ぐ物語だ。

この映画の中でローグワン部隊ができたことと言えば小さなことだ。

スターウォーズ映画というと、最後の大きな破壊兵器が花火みたいに
爆発して、お終いのパターンが多いけれど、この映画ではデススターには傷1つつかない。

生命をかけて繋いだ小さな希望。
限られた能力しかない凡人が繋いだ希望が、のちのち
強大な帝国に一矢報いることになると思うと、
いろいろ考えさせられる。

感想として、映画を見終わったあとに思ったのは、
自分の生活のことだった。
私はこの生で瞑想を極めたいと思っている。
でも、自分が抱える欲望と怒りと偏見の
強大さにゲンナリすることがある。
ぜんぜん自由にならない。

まるで自分自身という領土が帝国軍に支配されているようだ。
ダース・シディアスとダースベイダーがのさばって、
しかもジェダイがいないみたいな。

私は正気なときに、抵抗軍としてレジスタンス活動をしているようなものだ。
瞑想をしているから、完全に支配されているような人に比べればマシだけど、
でも、私の中にはジェダイはいない。
フォースの信奉者で武術マスターだけど、
フォースもライトセーバーも持っていない盲目のチアルートが
ちょこちょこと活動している
ようなもので、
ダースベイダーに出会うと為す術もない。

こりゃダメだ、と思うこともある。
けれど、私もローグワンのように出来る範囲で最善を尽くすことを考えれば
いいのだと映画をみて思う。

一人も選ばれしものはいない。
だけれども、全力でなすべきことをなしていく。

瞑想が今生で完成することはない。
だけれども、今生から来世へ、来世から次なる生へ。
自分から自分へ、少しづつマシになるべく努力して
バトンを繋いでいけばいいのだ。

ローグワン、スターウォーズを抜きにしても
映画としてとてもいいと思う。
なんかもう一回みたいな。

 


Category: 映画, 瞑想

- 2016年12月19日

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