家族でボルダリング遊び

偉いお坊さんが金沢に来る、ということで先月から休みを
とっていたけれど、前日になってもまったく行く気がしない。
行っても意味があるのだろうか?と考え込んでしまった。

物凄く修行をしている方らしく、会えばきっと「禅師凄い!」と
ミーハーみたいな気分になるのだろうけれど、
そもそも、俗世で這いつくばっている私は
一日に座禅(座ってするアーナパーナサティ瞑想)をできても、最長で2時間くらい
悪い時は15分くらいしかできない。
あとは、生活のスキマスキマで、意識を呼吸や感覚にフォーカスして
こっそりと瞑想するしかない。

その凄いお坊さんのメソッドは、とにかく集中瞑想をやりこんで、やりこんで、
話は禅定を得てからみたいな、ガチな出家者むけのメソッドで、
とても在家者の私の参考になるような気がしない。

そもそも、私の瞑想が停滞しているのは、
教えが足りないからではなく、純粋に瞑想時間が足りないから、
なのだ。
外部からいかにテコ入れしても、純金の仏様が5人がかりで
説教しても、瞑想時間の不足はいかんともしがたい。

つまり、たとえブッダその人がつきっきりで教えてくれても、
自らの修行不足は補えないのだ。

そういう理屈で、足が重くなっていた。

その一方、それは私のただの想像で行ったら、明日からの瞑想が断然変わって
しまうという可能性もある。
わずかなヒントで、大きく物事が動くという経験がだれしもあるだろう。

でも、最終的には直感にしたがった。
本当に行くべき時は、ごちゃごちゃとした理由などなく、
行くべきだと感じるけれど、今回はまったくそういう感覚がない。

瞑想か家族の休日か?
結局、家族で富山にボルダリングに行った。

お邪魔したのは、富山にある「リッジライン」という
ボルダリングのジムで、ここには子供用のウォールがあり、
幼稚園児の我が子でもボルダリングが体験できるということで、
白山市から高速にのってでかけたのだった。

子供たちも嫁も大喜びで最高の休日になった。
私も数年前に一回やったことがあるボルダリングを楽しむ。

私の体力づくりはもっぱらケトルベルなんだけど、
それがボルダリングにフィットしているのか、
何も考えずに力づくでかなり登れる。

昔、ヨガだけやっていた時は手の皮がめくれたりして、
大変で、体力切れの前に掌が痛すぎてギブアップしたんだけど、
日々、スイングで掌の皮を鍛えている今回は、
皮が破れるなんてことは無く、自分的にはガンガンに
嫁曰く「猿みたいな動き」で登っていけた。

ケトルベルはいいと思っていたけれど、
実際にそれが実感できた。
ボルダリングでも使える汎用性の高い体力が
しっかり身についていて嬉しいかった。

といっても、素人なので、初心者向けの「白」「ピンク」「黄色」の
黄色レベルまでなら、腕力とバランス力で登っていけるけれど、
足の置き場が限定されている青色レベルになると、
クライミング脳がついていかなくて、墜落することが多くなった。

帰りは富山の「海王」という源泉かけ流しの温泉で疲れを癒やす。
この海王、内装が面白くてヴィレッジヴァンガードみたいな温泉だった。
泉質も、かなり体に浸透する強い温泉らしく、とてもよかった。

湯上がりにくつろいで、休憩スペースに置いてあった漫画「バガボンド」を
読んでいると、嫁がちょっとちょっととフェイスブックの画面を見せてきた。

「なんだこれ、、、、???」

それをみると、私が行こうとした偉いお坊さんがスタッフの人たちにクーデターを
起こされたらしく、急遽、瞑想会が中止になったということだった。

いかんくてよかった、、、、、というかそもそも瞑想会は開かれなかったのだ。
直感は正しい。

クーデターをおこしたスタッフの言い分によると、
なんでもその偉いお坊さんは、戒律を破ったそうで、
そのお坊さんは、もちろんそんなことはないです、とネットで主張して、
刑事訴訟するということらしい。

真偽はわからない。

どちらにしろ、
破戒うんぬんかんぬんの真偽よりも、
身近な世話をしてくれていた
スタッフにそういうことを起こされること事態が不祥事だし、
恥ずかしいことだと思う。

どちらにしても、行かなくてよかったと思う休日だった。


Category: 仏教, 家族, 瞑想

- 2017年11月4日

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