無駄な思いこみを省いた瞑想生活

 

「思いこみ」は大きな力を持っている。
たとえばこんな実験がある。
「仕事が運動になる」と思っていないホテルの客室係さんに、
自分たちの仕事がいかに筋力を使い運動になるか、ということを
説明すると1ヶ月後には運動の効果で体重が減っていた。
「これは運動になる」と思うことで、
実際に運動として効果があった仕事がしっかりと
減量効果を発揮した。
逆をいえば、いままでは「仕事は運動にならない」
という思いこみがあったから運動の効果は発揮されなかった。

ストレスは体に悪いという思いこみを持っていると、
実際にストレスで悪い影響をあたえる。
ストレスは体の能力を高め、健康にいいという
思いこみは実際に良い影響をあたえる。

同じ「仕事」と「ストレス」だけど、思いこみ次第で
結果が変わってくる。
ということは、
自分の中の「思いこみ」に気づいて、それを変えることで
人生は変わるということ。

最近、気づいた「思いこみ」
休日と仕事の日。

私はどうやら休日だからもっと楽しくとか、有意義に過ごす
必要があるという思いこみを持っていた。
だから、家の掃除とか些細な、やらなければならない義務
をするのが、休日を台無しにすることだと思って、
避けていた。
楽しいはず!という思いこみがプレッシャーになり、
休日に焦燥感を感じることがあった。

逆に、仕事の日は我慢しないといけない嫌なものだと
思いこみ、仕事中に感じる充実感などが目に入らなく
なっていた。
苦しいはず!という思いこみで、
楽しいこと、充実していることが目につかず、
休日を待ち望んでいる自分がいた。

これは「思いこみ」だ。
過度な期待を休日にして、過度な諦めを仕事にして、
焦燥感や苦しみを味わっていた。

こういう「思いこみ」がある、と気づければ、
変えることができる。
「気づく」という段階で、仕事は半分終わっている。
病気が特定できれば、自然と治療法がみえてくる。
同一化して、まったく自分にとって自然な
まちがった思いこみは変えることが出来ない。
仏教でいう「無知」だ。
無知は自分で気づけないだけに最強の煩悩で、
無知が「嫌悪」と「欲望」という手下を率いている。

仏教的に言えば、こうなる。
私は「無知(思いこみ)」のために、
休日を「欲望」し、仕事を「嫌悪」していた。
そういう煩悩のエネルギーで日々が汚染されて、
楽しまなきゃと焦ったり、憂鬱になったりしていた。

ありのままに
「こうあるべき」という色眼鏡を外して、
一日をありのままに過ごす。
起こる出来事を1つ1つ、しっかりと
感じて生きる。
思いこみではなく、現実に集中して生きる。
これが処方箋だろう。

 

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Category: 仏教, 生活を変える方法, 瞑想

- 2016年1月14日

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