ケトルベルと自重トレーニング、どっちがハード?

ケトルベルという、やかん型の鉄球を振り回したり持ち上げたりして、有酸素運動と筋トレを同時におこなうトレーニングがある。鉄の塊を使うので、見た目、とてもハードに見えるけれど、体へのダメージはとても少ない。(正しいフォームという前提だけど)

ケトルベルの代表的種目であるスイングとゲットアップ。その2つは全身運動で、特定の筋肉に負荷をかけるのではなくて、全身の筋肉を連動させて使うので、翌日のひどい筋肉痛はあまり起こらない。

一方、自重トレーニングは自分の体重を使っておこなうので、見た目、とても簡単で安易に見えるけれど、実は違ったりする。

なんとなく体を鍛えないとなぁ、という人が思い立って、数十年ぶりに中学時代にやっていた腕立て伏せ(フルプッシュアップ)をやった翌日に、上半身がひどい筋肉痛になることは請けあい。

初心者にとっては難しそうにみえるケトルベルが体に優しかったり、簡単そうにみえる自重トレーニングがダメージが大きかったりする。

なぜ、そうなるのか?

自重トレーニングは自分の体重を利用する。
腕立て伏せでいえば、体重60キロだったら半分の体重がかかるとして、約30キロの重さを上半身で上げ下げすることになる。

一方、ケトルベルは初心者の男性で16キロ、女性なら8キロが推奨されている。(私個人的にいえば、男性でも最初は12キロくらいでいいと思う。ちなみに私は170センチ55キロ、大柄な男性の場合はやはり16キロスタートで)

体の重さからすれば、これは相当軽い。
だから、自重トレーニングは名著「プリズナートレーニング」などを精読して、自分の重さを軽減するもっと簡単な自重トレーニングのやり方からはじめないと
ダメージが大きくて、3日坊主や怪我の原因になる。

ケトルベルは全身運動で、重さを全身のいろいろな筋肉に分散しておこなう。
自重トレーニングは、使う筋肉を限定して重さを腕なり足なりに荷重して鍛える。ハードなのは部位限定の自重トレーニングなのだ。

昨日はケトルベルトレーニングの日で、スイングとスナッチを20分ほどやったけど、今朝の疲労感は少ない。
勢いを使う全身運動であるバリスティック系のトレーニングは部分的に変な疲労を残さないので、私のような中年には翌日が心配にならなくていい。

一方のこの間やったワンレッグハーフスクワットは、やっている時は「よし、大丈夫!適量!」と思っていても、翌日に大ダメージで立ち上がるのも階段を降りるのもつらかった。
勢いを使わないグラインダー系のトレーニングは用量がとてもムズい。

日常生活に近い「勢いをつかう、動作を鍛える」ケトルベルで体を鍛えてから、
補強として自重トレーニングを取り入れるというやり方でもいいのかもしれない。

人生試行錯誤。
2週間ほどつづけたプリズナートレーニングのベテランプログラムで、体にけっこう疲労が蓄積して、気づいたこと。
自重トレーニングはケトルベルよりハードだ。

疲労を抜くべくしばらくケトルベルに戻るのだ。
ケトルベルの場合は「これさえやっておけば大丈夫」というミニマムプログラムである

ケトルベルスイング(ケトルベルを降る動き)
ゲットアップ(寝た状態からケトルベルをもって起きあがる)

バリスティック(勢いを使う)とグラインダー(勢いを使わない)の2つとも全身運動だから、疲労感が少ないのがありがたい。

そのかわり、部分部分の筋肉にダイレクトに効かないから、ボディビルダーみたいな体にはならないけれど、私が目指すのは健康長寿なのでなんの問題もない。



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Category: ケトルベル

- 2019年1月16日

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