プラーナヤーマでスイッチオフ

 

 

最近はプラーナヤーマを1日20分ほどしている。
カパラパティ300回。
ナディーショーダナー10分。
この2種類だ。

カパラバティは
鼻から強く息を吐いて、自然に吸い、強く吐いてを繰り返す呼吸法で、

フン!(吐く) 「緩める」(吸う) フン!(吐く) 「緩める」(吸う)

みたいな感じのことを早めに繰り返す(文章では表現しずらい)
これは去年、グレゴールメーレ先生のWSに
参加したときに習ったものだ。
グレゴール先生はカパラパティを重視していて、
ご自身では最高で連続5000回したことがあるとのこと。

呼吸法は大別すると2種類しかない。
早い呼吸(頻呼吸)とゆっくり呼吸(徐呼吸)だ。
カパラバディはカテゴリ的に頻呼吸になる。
体を興奮させるアッパー系の呼吸法だけど、
やり終わると、その反作用でググッと心が落ち着く。
でも、このカパラバディは連続でやり過ぎると危険。
トラウマが突如として現れたり、幻覚をみたりする、らしい。
だから、すこしづつ回数を上げていく。

そして、次にするナディーショーダナーは、
片鼻づつする呼吸法で、

左の鼻から吸って、呼吸を止める、右の鼻から吐く。
右の鼻から吸って、呼吸を止める、左の鼻から吐く。

というサイクルを繰り返す。
私は8カウントで吸って、8カウント止息、8カウントで吐くという
割合でやっている。
時間のあるときは、これにプラスして、

左の鼻から吸って、呼吸を止める、右の鼻から吐く、呼吸を止める。
右の鼻から吸って、呼吸を止める、左の鼻から吐く、呼吸を止める。

吐いた後にも呼吸を止める、を入れている。
1分間に2回の呼吸になるカウントだ。
まあだいたいだけど。

これはあくまでその日の体調と自分の感覚と相談しながらやる。
時計をつかって厳格に、苦しくても辛くてもがんばってしてはいけない。
体を壊す元だ。

カパラバティ、ナディーショーダナー。
どちらもグレゴール先生が重視している呼吸法だ。
ナディーショーダナーではクンバカ(呼吸を止める)がはいる。
このクンバカが大きな効果をもたらす、と確信している。

この呼吸法をするとしないとでは生活が変わってくる。

私は2つの効果を実感している。
まず1つは体の沈静化だ。
息を止めると、体はそれに応じて機能を制限せざるえない。
無駄な部分のスイッチをオフにして、必要最低限のモードに切り替わる。
私がしているのはたかだか8カウントのクンバカだけど、
それでも体の状態は変わる。
これが究極までいくと、フリーダイバーが体験する
「ブラッドシフト」になる。
酸欠状態から脳を守るために、体の末端の血流が制限されて、
脳だけを生かすモードだ。

私は読書をするせいか、言語野がなかなか静まらない。
大音量で言語野が勝手にあれこれしゃべっている。
でもクンバカをすると、その煩い言語野のボリュームが
下がって、すこし静かになる。
これは大きい。
呼吸を制限することで、リソースを食う機能が
スイッチオフになる。
自我が鎮まる、という感覚がある。

もう1つは、ちょっとぶっちゃけた話になるんだけど、
性欲が少なくなる。

男性はかなり性欲に支配されている。
私にもあたりまえだけど性欲がある。
それを制御するのは大変だ。
多かれ少なかれ、男性はみんな性欲と葛藤している。

でも、クンバカありのプラーナヤーマをすると、
その性欲そのものが少なくなる。
性欲そのものを忘れている時間が長くなる。

以前、私はケンハラクマ先生がバリ島で
開催した3週間のリトリートに参加したことがある。
そこでは一日1時間以上プラナーヤーマしていた。
参加者は男性が2割で、女性8割。
そこで不思議だったのが、女性に囲まれているのに
3週間まったく性欲がわかなかったことだ。
いまなら、これはプラーナヤーマの効果だとわかる。

呼吸を制限することで、体が沈静化する。
子供時代のようなシンプルに近づける。
考え過ぎないことと、欲が減ることって、
とても清々しいのだ。

 

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Category: エッセンシャルヨガ, 呼吸, 生活を変える方法, 瞑想

- 2015年9月12日

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