自分の強みは見えにくい

知り合いがが転職相談にきた。
給料が高い仕事を見つけたそうで、
どんな仕事か聞いてみると、
手先を器用に使う仕事だという。

私が思う彼の一番の強みは
コミュニケーション能力だ。
彼は色々な人と繋がりを持っているし、
極めつけは、会社の幹部と個人的な
飲みに連れていってもらっているという
私には100年たっても不可能な事を
成し遂げている。

それなのに給料につられて、
手先の器用さのいる世界に行こうとしている。
ちなみに彼が苦手とするものはペーパー試験で
転職先の話をくわしく聞いてみると、
昇進するにはペーパー試験が必須で勉強が
かかせないらしい。

つくづく人は自分の強みに気づけないらしい。
結局、気づいていない彼の強みを再認識させる
べく話をした。

自分の強みは自分にとって生来のもので、
あたりまえすぎる能力だ。

魚は考えることなしに泳いでいる。
泳ぎが得意だなんて思いもしないだろう。

我が身を振り返れば、
私にとってもそれは同じで、自分の強みよりも
弱みのほうに目がいって、見当違いの努力を
している時間が多い。

具体的に言うと、私は痩せ型で筋肉が付きにくい。
食べても太らない体質である。
そんな私はコンプレックスを解消すべく、
筋肉増強にかなりの時間を使っていた。
ほとんど結果がでない非効率的な努力だ。

同じ鍛えるにしても、
体をみて冷静に考えれば痩せているならば
ランナーに代表されるような持久力エリートを
めざすほうが早道だ。

あと、こうやってブログをしているけれど、
文章を書くのに頭を悩ませたり、
真剣に考えることもない。
私にとって作文は自然の能力で、
だからとくに大切でも
なければ、ましてや自分の強みだとも思っていない。
けれど、逆にまったく文章を書けない、
本が読むのが苦手な人からみたら、
これは貴重な宝なのでは
ないかと改めて思う。

それだけ自分の強みは気づきにくいし、
人は自分のことをよくわかっていない場合が多い。

この間、嫁の友達のキャラクターがみんな濃いことに
気づいた私は、ふとした疑問がわいた。

「ねえ、なんで友達はみんなキャラが濃いのに、
どうしてオレみたいなキャラが薄い人間と
結婚したの??」

私は、ほんと影が薄くて、いてもいなくても
わからないくらい透明人間なのだ。
もしかしたら、あまりにも濃いキャラの人達との
付き合いに疲れたあとの箸休め的に、
私と付き合っているのかもしれない。
嫁は呆れながら、

「あんたみたいに濃いキャラの人間はそうそういないよ」

と言った。
えっ?、、、、私のキャラが濃い??

未だに実感できない。
というのも、私は私の人格を空気のように、
いつもの服のように着ているので、
もう馴染んでしまって、ぜんぜんわからない。

汝、自分自身を知れ

そういった賢者がいるけれど、
それが一番むずかしいのかもしれない。

 


Category: 生活を変える方法

- 2018年5月22日

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