2007年のヨガと2017年ヨガの実践の変化

2007年、約10年前、私にとってヨガの練習といえば
アシュタンガビンヤサヨガの練習だった。
フルプライマリーシリーズを毎日やっていた頃だ。

アシュタンガビンヤサヨガは、
太陽礼拝などを中心にくまれた動き回るヨガで、
呼吸と動きを連動させていくエクササイズだ。
自重トレーニングと、ストレッチと、呼吸法と、瞑想を
組み合わせたトレーニングで、その頃の私はかなり締まった体をしていた。
練習時間も2時間くらい費やしていた。

あれから10年。

いまもヨガの練習をしているけれど、
10年前の私が想像を絶する変化をしている。
というか、
「よし、ヨガの練習をはじめるから見ておくように」と
10年前の私にいうと「ええええええ???」と激烈に驚くと思う。
なぜなら、私はやおらヤカンのような鉄の塊を振りだすからだ。
「ヨガじゃねえし!」と10年前の私はいう。
今の私は言う。
「ヨガには2つの意味があり、肉体鍛錬もヨガといい、
瞑想もヨガというのだ、ならばこれもヨガッ!」
過去の私に無茶苦茶なことを言うだろう。

私のヨガは、ケトルベルでの筋トレから始まる。

今日のメニューはスクワット50回と腕立て30回で
ウォーミングアップしてから、
16キロのケトルベルをツーアームスイング60回、50回、40回。
ワンハンドスイング左右15回3セット。
ミリタリープレス左右7回を3セット。
ケトルベルを持ってのゴブレットスクワット20回を2セット。
16キロのスナッチ左右8回。
ここまでで所用25分。

終わった時には、体は完全燃焼で呼吸は荒れまくり。
心臓を含め、全身の筋肉がまんべんなく鍛えられている。
安静時の脈拍は、市民ランナー並の53で、
ケトルベルだけで心肺機能が鍛えられるのだ。

アシュタンガヨガに含まれている肉体鍛錬の要素を、
分離してケトルベルでの筋トレに凝縮している。
たった25分でも、ケトルベルトレーニングならば充分だ。
ケトルベルマニュアルでも、練習は40分以内に収めることを
推奨しているので、かなりハードで、長い時間できない。

ぜえぜえと荒い呼吸を鎮めがてら
座ってヨガのポーズ。

前屈。
股関節のポーズ。
開脚。
ひねりのポーズ。
コブラのポーズ。
魚のポーズ。

これで10分ほど。
ハタヨガっぽいことは、これしか生き残っていない。
激しい肉体鍛錬をした後、体が全力で体内を沈静化させようとしている
流れに乗ってヨガするので、一気に体の中が静かになる。

体には、平均を保とうとするバランスの力が働いている。
「動」が大きければ、それを鎮める働く「静」の力も大きい。
いきなりヨガのポーズをするよりも、相乗効果で一気に体が
静かになる感覚がある。

それから座っての瞑想に入る。
導入に10分くらい簡単なプラーナーヤーマ。
大きく深呼吸したり、止息したり。
そのあとに、マインドフルネス瞑想を50分。

このときの瞑想は、体がいい具合に調整されていて、
一気に深い瞑想に入れる。
刺激で落ち着くがない状態や、、停滞してボーッとしている状態ではなく、
透明な集中力に満ちた状態になっている。

私のヨガのシークエンスは、
激しい筋トレから、ヨガのポーズ、そしてプラーナーヤーマ、瞑想という流れだ。
以前と違うのは、時間がとても濃密だということ。
これが、今の理想的なヨガの練習だ。

時間が無いときは、これらの部分を分離して、
夕方にケトルベルトレーニングして、寝る前のヨガのポーズして、
瞑想をしている。
でも、通してやったほうが最後の瞑想のパートが深まる感覚がある。
「運動」と「瞑想」の組み合わせは最強なのだ。

結局のところ、どうしてこんなヨガっぽくないヨガの練習に
なってしまったのかというと、
所詮は現代ヨガは、要素と組み合わせだと思っているからだ。

現代のヨガは、「自重トレーニング」と「ストレッチ」と「呼吸法」と、
「瞑想」の組み合わせだ。
よくある現代ヨガには心身を鍛える効果があるけれど、問題点としていろいろと盛り込みすぎて
密度が薄くなっている。
同じ時間を使うのならば、完全に分けてやったほうが同じ時間でも
密度が高く行うことができる。

たとえば、女性がヨガを始める動機として、
スタイルが良くなるというのがあるけれど、
それならば1日15分でも筋トレをしたほうが効果が高い。

スタイルのいい人は、体にしっかり筋肉がついている。
ヨガのポーズならもっと長い時間かけなければいけないところを、
筋トレならもっと短い時間で終えることができる。
ヨガのクラスは1時間のメニューが多いけれど、
たとえばケトルベルを1時間するとなると、私が気が遠くなる。
無理だ。
密度が高すぎて1時間も出来ない。
つまり肉体を鍛えるならば、密度が高くて効果が高い方法は
いくらでもある、ということなのだ。

瞑想をするならば、動作をしながらよりも
座る瞑想を基本にすえたほうが瞑想に入りやすい。
ヨガの根本は「瞑想」にある。
一番重要なのはこれだ。
肉体鍛錬とヨガのストレッチは、座るための柔軟で強靭な体を作るための
準備でしかない。

本当のところケトルベルの25分も削って、
ヨガのストレッチと瞑想だけに絞ったほうがより
ヨガの本質に近いのだろうと思うけれど、
仕事と家庭を持っている私には、ケトルベルでハードに練習して
体に過負荷を与えて、一度リセットしたほうが瞑想に入りやすい。

あと、ケトルベルが楽しすぎる。
体を鍛えるのが面白いというエゴイスティックな理由もある。

なによりも一番の理由は、
この組み合わせで瞑想をするのが一番快適。
瞑想中に眠くなることや、散漫になることも少なく、
いい感じの集中力を保っていられる。

もはやヨガには見えないけれど、私にとってはこれはヨガの練習だったりする。

 

アシュタンガヨガで使っていたブラックマットの上に、
ケトルベル16キロと8キロと坐蒲。
いまのところ、これが心身の鍛錬道具のすべて。


Category: エッセンシャルヨガ

- 2017年1月29日

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