やるべきことができない!を解決するツール

私には、苦痛をともなう実践を避ける傾向がある。
あなたにも心当たりはないだろうか。

私の問題。
たとえば「呼吸の瞑想」ことアーナパーナサティは、
ブッダが実践したとされる信頼性の高い瞑想法だ。
つまり、これをすることで時間はかかるかもしれないけれど
相当に高度なところまで行くことができることは保証済み。
いままで、何百年と僧から僧へと受け継がれてきた宝のような
瞑想法で、インドから遥か離れた日本でこの瞑想法を
実践できているというのは、信じがたい幸運なのだ。
だけど、やるのが億劫なときがある。
そんな時は実践を避けて、本を読んだりして過ごしてしまう。
なにか精神的な本を読むことで、実践をしている気分になる
という嘘を自分につく。
まったくだらけているわけではなく、勉強しているんだけど、

これは逃げだ。

水の中に入るのが嫌だけど、泳げるようになりたい人が、
水泳の教本を読みこんで知識だけは専門家さながらになっていく
ことに似ている。
泳がないと泳法の知識も意味がない。

ここで質問
Q:
道がわかっているのに何故歩かないのか?

A:苦しいのが嫌だからです。

瞑想には、動きまわる人間性と逆行するところがある。
なにもせずに動かずに座っているというのがツラいし
退屈で耐え難い日もある。
ストレスと疲労が溜まって、そんなときだからこそ
やればいいのに、そういう時に限って瞑想がツラいという矛盾。
ただ座って、呼吸を観察することなのに精神的抵抗が凄い。

だけれども、習慣の力で「まぁ、ちょっとだけでも」と
座りはじめると勝ちだ。
瞑想の力ですっきりさっぱりする。
初めは苦しくて、後が楽になるパターンだ。
修行とかダイエットとか運動とか勉強とか掃除とか、
必要なことはみんなこのパターンに当てはまる。

これは美味しいご飯を食べ過ぎて、後から苦しくなる。
休日に惰眠を貪って、夜に後悔する。
最初は楽しくて、後から苦しい快楽に負けるパターンと真逆だ。

だから、道を歩くにはあえて苦しいことに当たりに行く
ガッツがいる。
問題はそんなガッツがどこに在るんでしょうか?という
ことだ。
いくらブッダ直伝の瞑想法でも、
実践しないのならなんの力も発揮しない。

最近の私はその問題を「ツールズ」
という本で紹介している方法で解消している。
「ツールズ」ではコンフォートゾーン(ぬるま湯の環境)
から抜け出すツールとして「苦しみを望む」という
イメージの力で感情を変えるやり方がある。

「苦しみを望む」をすると、心の霧が晴れたような
軽々とした感覚になる。
さっきまで巨大で燃え盛る灼熱の鉄アレイで、手を出す気に
なれなかった「実践」が、みるみるうちに手の届くものになる。

「苦しみを望む」すら、する気になれない時は?
という疑問には「頭の中でイメージもできないほどの
疲労困憊のときは寝てください」としか言えない。

ツールズ、いまは繰り返して読書3回目だけど、
すこしづつそのいい影響がでてきている。
著者のフィル・スタッツ、 バリー・マイケルズは賢者で、
その思考法に触れることで、私が変わってくる。

ツールと繰り返すことでも変わってくる。

そして、ツールズは「呼吸の瞑想」に
向かわせる力をくれる。
私のなかでけっこういい具合に両輪として機能している。

こういう本との出会いには感謝しても感謝しきれない。
そういうところは運がいいんだよなぁ、私は。

おすすめです。
私は10回読んで、完全にツールズを理解して、
実践します。

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Category: 瞑想, 読書

- 2016年2月10日

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