「心が観光に」ヴィッパサナー瞑想2010京都10日目

10日目。
この日が実質、深くヴィッパサナー瞑想をする最終日。
明日でコースが終わると思うと、
寂しいというよりも「終わったあとに何しようか?」
とうきうきしだす。
瞑想中も気がつくと、京都の観光プランを練っている。
長い間読んでいなかった本も読みたい。
そして、自由に街を歩き回ってみたい。
奥さんと話したい。

そういう欲求がむくむくとわき出す。
瞑想中は、その欲求を眺める。
「怒り」とはまた違った感覚のそれ。
よくよく感じると、これもまた苦しみに結び付いています。
「○○したい!」という思いが、実行できない今。
そんなことを考えても、1日無駄になるだけだとわかっていても
今に集中できない。
形はかわっているけど、これもまたサンカーラ(潜在的な心の汚れ)いままでは<嫌悪>系のサンカーラが多かったけど、
最終日が見えてくると<欲望>系にバトンタッチ。

「もうすぐ終わる」という状態に、触発されてわき起こってきたのです。
これもまた順調な経過です。
何があっても<平静>に眺める。それができていたら、どんなものが心にわき起こっていたとしても立派な瞑想。

体の変化もありました。
これは想像していなかったことなのですが、
瞑想に入ってから、10分くらいたつと体が<不動>になるのです。
印を組んでいた両手の神経が融合したようになり、
だんだんと体の感覚が融解してくる。
全身にドロドロした鉛が流れこんだようになって、1時間ピクリとも動かないで維持できるのです。
全身が硬直している、というよりも、神経の接続が断たれた感じ。
ちなみにこの状態、瞑想コースが終わって、いろいろな体験をして
家で瞑想をしても、あれから一度も訪れていません。
精密なチューニングがあってこその状態で、
壊れるのはアッと言う間。

11日目「OS再起動」

 

ゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想入門―豊かな人生の技法
ウィリアム ハート 日本ヴィパッサナー協会
春秋社
売り上げランキング: 105403
おすすめ度の平均: 5.0

5 よいです。
5 実践にこそ価値がある
5 正確かつ慎重な文章に好感
5 ヴィパッサナーに関心のある人は必読
5 ヴィパッサナー瞑想のやさしい入門書

 th_gold-temple-420675_64011日目「OS再起動」


Category: ヴィパッサナー瞑想リトリート体験記

- 2015年2月16日

コメントを残す

Your email address will not be published / Required fields are marked *