最近、一日1時間半ほどスプラトゥーン2というゲームをしている。
ネットで対戦するかわいい見た目の戦争ゲームで、娘が6月に買って以来ドハマリしている。
このゲーム、対戦相手も私もほとんどキャラクターの能力は変わらない。
たとえば3年前からスプラトゥーンしているからと、相手の使うキャラクター自体が
強くなることはなく、純粋にプレイヤーの腕で勝敗が決まる。
その強さはウデマエと呼ばれるゲージでランク付けされて、だいたい同じくらいの実力の人と
対戦できるようにニンテンドーさんがマッチングしてくれる。
このゲーム、メンタルと脳力がモロにでる。
たとえば、寝不足のときは顕著に弱くなる。
相手の動きが読めない、まったく手も足も出ない、なんて
絶望してプレイを終わった翌日、きちんと寝てからプレイすると
「相手の動きが見える!何をすべきかわかる!おれはニュータイプだ!」とびっくりしたりする。
普段は気づかない睡眠不足の害を顕著に教えてくれる。
あとは、敵に倒されたりして「くっそー!」と頭に血があがったり、
「負けそう!」と相手の勝利条件が進んでいたりすると、途端に無謀な動きになって
墓穴をさらに深く掘るなんてことがある。
相手の使う武器の編成とそれを操るプレイヤーが毎回変わるので、
毎回が新しい戦いで、気がつくと1時間半なんてあっという間である。
一試合で感情が揺れ動く。
スポーツ選手が最後はメンタルの勝負であると言われるのがわかる
くらいメンタルで動きが変わってくる。
理想とするのは、無念無想。
たとえば次に勝てばウデマエゲージがあがる!とか
うわぁ、次負けたらウデマエが下がるぅ、なんてときは
必要以上にリキが入っておかしな試合になる。
そういう感情の動き、欲や怒りなどという悪感情が
ないときはクリアに試合ができる。
悪感情に支配されていないときは、自然に頭が賢くなるし、強くなる。
侍は禅を組んでメンタルを改善したというけれど、
こんなゲームなんかとは比べ物にならないプレッシャー下で、
命のやりとりをした彼らは、瞑想してゲームしている私とは
まったく次元の違う真摯さで禅を組んでいたんだろうと思う。