フュージョンライフ

コストパフォーマンス最高のボイセンベリー

いまやブルーベリーを知らない人はいないだろう。
アントシアニンなどの抗酸化作用をもつ栄養素タップリの
ベリーだ。

春になると菜園のコーナーには、いろいろな種類の
ブルベリーの鉢が並ぶので、育てている人も多いと思う。
私も育てている。

ブルーベリーの木を庭に植えたとき、
収穫の時期になると庭になったブルーベリーを毎日摘んで
とりたてを食べるという理想を描いていた。
けれど、わが家に関して言えばブルーベリーはあんまりならない。
寂しい量しかとれない。
毎日、親子で一粒二粒食べて終わり。
娘と二人でブルーベリーの前にいると戦時中という感じが一気に
する。
貴重品!という感じだ。

それに引き換え、あんまり期待しないで植えたボイセンベリーは、
恐ろしい勢いでとれる。

ちなみにボイセンベリーは「ブラックベリー」や「ラズベリー」に似た蔦が
伸びて繁殖するベリーで、メジャーなブルーベリーよりも
高い抗酸化力をもつ栄養タップリのベリー。
ブラックベリーに比べると棘もそんなになく、子供がいる家でも
育てられるのだ。

うちには3株のボイセンベリーがあって、それが家の柵を伝っている。
娘とほぼ毎日、黒く色づいたボイセンベリーを収穫するけれど、
とってもとってもまだとれる。
あんまりならないブルーベリーに比べると、恐ろしいほどの多産の
植物だ。
バブル経済的な気分にさせる。
娘は収穫するけど、もう食べ飽きてあんまり食べない。
私もちょっとコンディションの悪い実はすぐに捨てる。

ボイセンベリーは実だけではなく、新しい枝もズンズン伸びる。
わが家の土はお世辞にも栄養満点とはいえないので、
きっとほぼ光合成で、増殖増殖を繰り返すのだろう。


こんなに量がとれて、しかも栄養満点って
どんだけコストパフォーマンがいい植物なんだろう。
しかも害虫らしい害虫がつかない。
今年はキュウリやズッキーニの葉が昆虫に食べられて、
かなりダメージをうけたけど、
ボイセンベリーの葉はまったくなんの虫も食べずにノーダメージで、
実を食べる虫もいない。(ときおり雀が突くけど、ほどんど害はない)

リンゴなどは農薬をまかないとほぼ収穫できないそうだけど、
ボイセンベリーはまったく無農薬、化学肥料ゼロで簡単に
たくさんの実を収穫できる。
奥さんが冗談でJAに出荷しようかと言っていたけれど、
アマチュアでもそれくらいたくさん採れる果樹だ。

これだけ栽培が容易で、栄養満点で味も悪くないベリーはもっと
知られていてもいいと思うし、
スーパーに並んでいてもおかしくないけれど、
問題は実があんまり日持ちしないこと。
実は柔らかくすぐにダメになるから、とったらすぐに食べるのがベスト。
それにくらべてブルーベリーは長持ちする。

庭のスペースがない人だったら、大きめの鉢植えで育てても
それなりに収穫できると思う。
ここまでの繁殖力のある植物だから育てるのも難しくない。
ブルーベリーよりもおすすめの植物です。