不安でドキドキ、緊張する。
これを私は今まで「収めないといけない悪いこと」だと
思っていた。
しかし、それは違うと考えることができるようになった。
ケリー・マクゴニガルさんの新著「ストレスを力に変える教科書」
を読むと、ストレス反応は「体が高いパフォーマンスを出すための準備」で
あることがわかる。
これはスポーツだけではなく、テストなどでも
「不安感」や「ストレス反応」が強い人のほうが
テストの点数がいいという実験結果もある。
ちなみに私はストレス反応が出やすい。
新しい環境に入ると、ドキドキして落ち着かない。
いままでこれは「悪いこと」だと思っていたけど、
そのお陰で自分の行動力があがるし、
思考の速度もあがることに、マクゴナガルさんの指摘を
うけて気づいた。
逆にストレス反応が出にくい人のほうが、
やらないといけないことができなかったり、
つまり「ボーッとしている」「気がきかない」
状態になっているんではないだろうか。
私のストレス反応のイメージは変わりつつある。
いままではストレス反応の身体感覚の不快さに
気をとられていたけど、いまではこれは
緊急事態にむけた「変身」に思える。
まことに「オタク野郎全開」のメタファーで申し訳ないのでけど、
ストレス反応は私にとって「人為変態」だ。
テラフォーマーズという漫画の言葉。
火星に住み着いた人と同じサイズの
ゴキブリと戦うために、さまざまな生物とのハイブリッド手術をうけた船員たちが
戦うという荒唐無稽のお話で、
人間である船員が体に埋めこまれた他生物の能力を解き放つことが、
「人為変態」だ。
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橘 賢一
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