怪しい話、じゃない。
時代を超越して存在する賢者に話を聞く方法。
これはスティーブンキングのエッセイに書いてあったアイデア。
ホラーの大家の書いた方法だからって、
おどろおどろしい魔術的なことじゃない。
それは、ほら、これです。
これですよ。
気づきましたか?
答えは文章。
文章を読むということは、
書いた人と読んでいる人の意識がつながっていて、
同じ意味を共有している。
(だいたいだけど)
頭が繋がることなのだ。
とすると、賢者の話を時空を超えて聞くには、
古典を読めばいいということになる。
これは普通にしているけど凄いことだ。
まったく生まれた時代も土地も違う書き手と読み手
が同じ意味を共有するのだ。
たかが読書、されど読書。
いくら真実ではなく、私の脳内の想像上の賢者とはいえ、
その人は私にない賢明さをもち私に新しい視野を示してくれる。
スティーブンキングはこれを「テレパシー」といった。
人生、どうしたらいいんだろう?ということが色々ある。
そんな時に賢者たちの思考の流れに身を浸すことで、
自分の人生を俯瞰してみることができるし、
人生のヒントを持ち帰ることができる。
悩ましいとき、いろんな対処法がある。
体の状態を変えるヨガ。
心の状態を変える瞑想。
考え方を新たにする読書。
読書の中でも、古典と呼ばれる本の著者は
常人ではない。
100年に一人、1000人に一人の天才たちばかりだ。
ちなみに私の相談役リスト。
ショーペンハウアー
厭世主義、変人という評価の人で毒舌満載だけど
インド哲学を極めた天才で、
私のイメージでは村はずれに住んでいる孤高の人。
会うと(読むと)
「何を世の中にそんなに期待しておるのかね?
がっかりして当然じゃろ?」と
達観した気持ちを与えてくれる。
新潮社
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アラン
ショーペン先生と違う点は、とても前向きだということ。
そして、その教えはヨガにとても近い。
この人は、外国の素敵なアパートに住んでいる洗練された
都会人って感じ。
会うと(読むと)
「けっして人生に負けてはいけないよ。私のように優雅に闘う
方法をおしえよう」
とエレガントな芯の強さを与えてくれる。
セネカ
私は「生の短さについて」を繰り返し読んでいる。
会うと(読むと)
「馬鹿げたことに人生を浪費してはいけない」と
シンプルなメッセージをもらえる。