心に「もやもやした理解」がある。
言語化されていないけど、感覚でわかっている状態だ。
そんなとき、ぴったりの言葉を目にすると、
「そうそう!」と嬉しくなって、理解も一気に進む。
ポールドーランの「幸福な選択、不幸な選択」に書かれていた一文。
<お金持ちになることで自分は幸せだと思うかもしれないが、
必ずしもより幸せを感じられるとは限らない>
これは私もプチ体験だけど経験がある。
お金を貯めたら幸せになれるだろうと思って、
貯蓄に励んだ時期があった。
10万円から100万円。
そして300万円と貯金した。
でも、不思議なことに口座の金額が増えても
幸福感は変わらない。
お金をもっているから、貯金ゼロよりも
幸せだと思えるけど、実感としての幸福感がない。
それよりも、ちょっとした人助けをして、
感謝されたときの感情のほうが、よほど強力な幸福感だった。
「人助け」と「お金持ち」、頭で考えると
お金持ちのほうが幸福になれると考えられる。
だけど、幸福感でいえば実感があるのは
人助けの方だ。
私はかなり自己中心的な人間だ。
他人のために時間を使うのが苦手というか、
ほとんどしない。
一歩すすんで「本当の自己中心的」になるには、
自分のことを第一に考えるならば、
逆説的に、自分に幸福感を与える
他人のための行動にも時間を使うべきだと
思った。
読書はこれだからやめられない。
自分が思いもしないことや忘れていることを
再発見させてくれる。
世界を変えてくれる。
家にいながら旅にでるようなものだ。
幸せな選択、不幸な選択――行動科学で最高の人生をデザインする
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ポール・ドーラン
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