第15回
リクの体をむしばむ病
5月31日<博士犬リクの健康診断>の続きですので、読んでいない方は、先にこちらをお読みください。
一通りの診察を終えた飼い主とリクに、獣医さんが
「何かワンちゃんの体のことで、心配なことはありませんか?」
と聞いてきました。
心配な事?そういえば、、、、、、、、ある!
最近、リクはボール遊びをすると、
すぐにへばってハアハア言う。
もしかしたら、ラブラドールなどの大型犬に多い
<股関節形成不全>
かもしれない、、、、、!?と心配事が思い当たったワケです。
股関節形成不全とは、その名のとおり股関節の形成が不全である病気です。
体重のおおい大型犬におおく、近所にも一頭、この病気になって
走り回れなくなったラブラドールくんがいるのです。
治療方法は、手術するしかないという大病です。
「最近、すこし走ると、すぐにハァハァ言うんです。もしかしたら、股関節形成不全ではないのでしょうか?」
飼い主が、緊張して聞きます。
「形成不全ですか、、、?」
と獣医さんが、リクの足腰や腹を触り、おもむろにカルテを見ました。
「うーん」と少し考えこみ、そして、おっしゃいました。
私は、血の気が引く思いで、その言葉を聞きました。
「えと、ただの肥満だと思いますよ。
リク君、38キロもありますからね。
心配だったら、レントゲンとりますけど、
まあ見たところ足腰しっかりしてるし、
ハアハアいってへたり込むのは
太りすぎが原因ですね。」
「えと、よ、よかったです、、、、、」
と私は微妙な表情でリクの腹をさわった。
あきらかにタポタポしたいるし、首回りなんか凄く太くて逞しいと思っていたん
ですが、、、、、、、これが肥満なのか!
ラブラドールというのは、触ったかんじタポタポしているもんだと思って
いましたが、違うようです。
決めた!
リクと一緒にダイエット作戦開始だ!
とりあえず、私は今日から禁酒して、夜の散歩を長めに行くぞ!
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