もうすぐ蚊のとぶ季節。
犬に蚊は大敵。
フィラリアという病気になるからです。
というワケで、病院にフィラリアの予防薬をもらいに行くことに。
リクは博士犬なんですよ、実は
だから、病院についたそうそう、リクは
「ぐおおおおおお がううううううううっ」
と狂犬状態。
優しい獣医さんが、怖いようんで、うなりながら私の足にまとわりつき、
背中の毛を逆立てています。
じつは、この異様な恐怖心、私が植え付けたものです。
ふふふふ、一番最初、病院に来たとき、リクは本当に
「こんにちわだワン、ほんとに今日はいい日だワン」
とばかりにご機嫌だったのです。
予防接種をうけるため、台に乗せられても、私をみてシッポをふっていました。
が、獣医さんが注射器をもって登場した瞬間
「あ、ダメだ、ギブ、もうギブ」(私が)
と注射大嫌いな私の青い顔と、
「まじかよ、まじかよ、やめてくれー、ダメだー」
とブツブツと呟いているのを見てしまったのです。
リクは飼い主観察のスペシャリスト。
「あれ?おれ、ヤバイことされてるの、こ、怖いワン」
とばいかりに、すぐに飼い主の恐怖心が遺伝しました。
その時、注射は無事に終了したのですが、
きっちりトラウマが残りました。
それからというもの、リクは病院に行くと
「羊たちの沈黙」「ハンニバル」「レットドラゴン」で有名な
ハンニバル・レクター博士犬になります
つまり、危険すぎて注射できないので、口輪という道具で、
人を噛めないようにして治療にあたるわけです。
<ハンニバル・レクター博士>
リクの写真はないのですが、こんな感じです。
ちなみに、こんなに落ち着いていません。
涙目になってます
さいわい、今日は、注射がないので、口輪はしなかったのですが、
「リク兄さん、こんど7月に狂犬病の予防接種ですね」
と憂鬱な日の宣告をさせました。
私は、
「狂犬病ですか、、、、別にいいっす、もう手遅れっすから」
とは言えず、ガルガルいっているリクを押さえながら、
「わかりました」と言いました。
大丈夫、リク、おまえも怖いだろうけど
見ているオレはもっと怖いんだ!
この世から病気や注射がなくなりますように
目次へ
表紙に戻る