週刊リクニュース


第15回
博士犬リクの健康診断



もうすぐ蚊のとぶ季節。

犬に蚊は大敵。

フィラリアという病気になるからです。

というワケで、病院にフィラリアの予防薬をもらいに行くことに。

リクは博士犬なんですよ、実は

だから、病院についたそうそう、リクは

「ぐおおおおおお がううううううううっ」

狂犬状態

優しい獣医さんが、怖いようんで、うなりながら私の足にまとわりつき、

背中の毛を逆立てています。

じつは、この異様な恐怖心、私が植え付けたものです。

ふふふふ、一番最初、病院に来たとき、リクは本当に

「こんにちわだワン、ほんとに今日はいい日だワン」

とばかりにご機嫌だったのです。

予防接種をうけるため、台に乗せられても、私をみてシッポをふっていました。

が、獣医さんが注射器をもって登場した瞬間

「あ、ダメだ、ギブ、もうギブ」(私が)

注射大嫌いな私の青い顔と、

「まじかよ、まじかよ、やめてくれー、ダメだー」

とブツブツと呟いているのを見てしまったのです。

リクは飼い主観察のスペシャリスト。

「あれ?おれ、ヤバイことされてるの、こ、怖いワン

とばいかりに、すぐに飼い主の恐怖心が遺伝しました。

その時、注射は無事に終了したのですが、



きっちりトラウマが残りました。



それからというもの、リクは病院に行くと

「羊たちの沈黙」「ハンニバル」「レットドラゴン」で有名な

ハンニバル・レクター博士犬になります

つまり、危険すぎて注射できないので、口輪という道具で、

人を噛めないようにして治療にあたるわけです。







<ハンニバル・レクター博士>

リクの写真はないのですが、こんな感じです。
ちなみに、こんなに落ち着いていません。
涙目になってます





さいわい、今日は、注射がないので、口輪はしなかったのですが、

「リク兄さん、こんど7月に狂犬病の予防接種ですね」

と憂鬱な日の宣告をさせました。

私は、

「狂犬病ですか、、、、別にいいっす、もう手遅れっすから

とは言えず、ガルガルいっているリクを押さえながら、

「わかりました」と言いました。

大丈夫、リク、おまえも怖いだろうけど

見ているオレはもっと怖いんだ!

この世から病気や注射がなくなりますように



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