コンポストトイレが家にきた

引きこもり体質の私に比べ、嫁は人脈が広い。付け加えるならば「変わった人」の人脈が広い。ある日のこと、嫁は水を使わずに、腐葉土の力でウンコを分解するコンポストトイレの勉強会ですっかりそれが気に入って、ぜひ家に置きたいという。

目をキラキラさせている嫁に逆らえず「、、、、嘘だろ、腐葉土なんかでウンコの匂いが消えて、さらに分解されるなんて話あるわけない」と思っていた私も、なんとなく嫁の話を聞いているうちに「いいかも」と洗脳されて、先日、コンポストトイレを自分で作るというWSに参加してきた。

変人コレクターなのか、と思わせる嫁の人脈の中でもトップを争う変人である私である。他の家族では「夫が反対して話が進まない」などがあるらしいが、私が変人なので話は早い。

主催者のやっちゃんと、講師のモーリーさんという宇宙系、エコ系の人たちに指導していただいて、電動工具で檜の集成材を削る、自称意識高い系の私達。

詳しくはコチラ「コンポストトイレWS@白山市第二回目をやってきた」

まさか、人生で便座を自分で作る、という経験をするとは思ってみなかった。人生、無計画、だから人生は思いがけない。

このコンポストトイレの一番の秘密は、オシッコとウンコが分離できるということ。田舎のじいちゃんの家にあったボットン便所の匂いの原因はオシッコとウンコが混ざることで生まれる。それを分離できれば、ウンコは速やかに腐葉土の中で分解されて、まったく捨てることなく、数ヶ月もそのままで使用できるという。

実際に10日以上使っているけれど、悪臭ゼロで、私と嫁のウンコが何十本も入っているにもかかわらず、腐葉土の量は増えたようには見えない。ウンコはほとんどが水分で、それが抜けるとそれほどの量にはならないし、腐葉土の中にいる微生物が食べてくれているというのもあるだろう。

流すのに水を使わないし、非常時にも助かる。それに最終的には腐葉土で分解されたウンコはいい肥料になるというし、それを畑に埋めれば究極の循環生活が生まれる。オシッコも薄めて畑にまけば同じくいい液肥になる。まったく無駄がない。

小さいながら畑をしている私は、外にでてウンコをするとき「ああ、もったいない、肥料が、、、」と水洗便所にウンコを流すたびに思うようになった。

「将来の夢はオフグリッドハウスを建てること」というのが嫁の夢で、私の夢は「自給自足の畑がある別荘であるダーチャ!」つまり、ダーチャをオフグリッドにすれば夫婦が丸く収まる。

結婚は何が大切か、というとやはり一番大切なのはお互いの価値観がそんなにズレていないということが大切なんだと思うこの頃。


Category: 家族, 自給菜園

- 2018年12月1日

コメントを残す

Your email address will not be published / Required fields are marked *