身体の問題にヨガ(体調管理)を、心の問題に瞑想を

ヒノキの花粉か何かで数日前から鼻の通りが悪い。
朝、目覚めると喉の痛みから口呼吸をしていたことに気づく。

呼吸の質が下がってから、安静時心拍数が増加して、
普段は58くらいの数値が62くらいになっている。
呼吸の埋め合わせを、心臓が一生懸命している。
頭が働かない。
息がしずらく漠然とした不安感がある。

人間関係のちょっとした行き違いが、いつも以上に大きく感じて、生きづらい。
何か自分の限界を試すような出来事が起きたら、対応できそうにない。
怯えた感覚が背景音のように流れている。

これはすべて「鼻が詰まって呼吸の質が下がった」ということに起因する。
心の問題ではない。
たぶん、この状態でさまざまな心のセラピーを受けたら、さまざまな心のあり方が原因であると告げられるだろう。
「鼻詰まりを治せ!」といってくれるカウンセラーはいるだろうか?

身体から起こった心の不安感。
瞑想で「気づき」を入れて、この状態に流されないようにすることはできる。
だけど、身体の問題は身体を治すことで解決するのが一番だ。
私の場合、この不調を癒やすのは「呼吸法」と「少食」だった。

はたして人間の悩みは色々あるけれど、いったいどこまでが心の問題なのだろうか?

砂糖のたくさん入ったジュースを飲んだり、加工食品をたくさん食べて、体内環境を汚染すると、メンタルが不安的になる。
もしも、食にたいして知識がなかったならば、
心が病んでくるから、心の問題に思えるだろう。
食の乱れからくるメンタルの乱れは、瞑想で緩和することはできる。
だけど、効果が薄い。
効果的なのは、食事を正すこと。

すごくイライラして、ついカッとなってしまう、という人は瞑想を試したいと思うだろう。
でも、その人が一日4時間ほどしか寝ていなかったら?
瞑想するよりも、たっぷりと寝ることが根本的な解決法だ。

漠然とした不安があって、希望が感じられない、という人がいて、
その人の姿勢が猫背で浅い呼吸をしていたら?
やはりその場合も瞑想よりも、ヨガなどで硬い筋肉をほぐして、
快適な姿勢を取り戻すための運動が妙薬になる。

瞑想は素晴らしい。
でも、身体が病んでいるならば、もっと効果的なやり方がある。

昔のハタヨガの経典ハタヨガプラディーピカーを読むと、身体とそこに流れるエネルギーを整えてから(ハタヨガ)から心のヨガである(ラージャヨガ)に入るという流れになっている。
最初に基礎となる身体を整えて、それから心の問題に取り組む。

瞑想はたしかに素晴らしい。でも、極端なことを言えば、薬物中毒の人を癒せるかというとそれは難しい。
まず身体から薬物を抜いて、身体の健康を取り戻すのが先決。
















Category: ヨガ的かんがえ, 未分類

- 2019年4月10日

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