筋トレ最高とは思えない痩せ型人間へのケトルベルスイング

運動は体に悪い。
もっと詳しく言うと、運動とはストレスだ。

ランニングは体にいい、というけれど、
睡眠のように毎日8時間行うと、
そのうち怪我するか、死ぬかするだろう。

ストレス(運動)と休養はセットになって
初めて「体にいい」となる。
(そして、ストレス(運動)が無い生活に待っているのは
衰退だ)

その運動の中には最近流行りの「筋トレ」がある。

どこを見ても「筋トレは最高」という口調で語られるが、
「私には」そうは思えない。

「私には」と書いたのは、筋肉が増えにくい痩せ体質の私には、という
意味になる。

みんなにとって最高、なんてモノはない。

「筋トレ最高」と言っている人は、食べれば食べるだけ太り、
筋トレすると速やかに筋肉が増える人達なのではないか?

私にとって筋トレは、食べるバランスがうまくとれない劇薬に似ている。

痩せ型体質の人はみんなそうではなかろうか。
我々、痩せ人間は、筋トレのダメージがぜんぜん回復しないし、
体重もそんなに増えないのだ。

とくに筋トレはダメージがひどすぎる。

実体験でいうと、私は最近までケトルベルの
ゲットアップという全身筋トレのような種目をしていた。
軽めの重量(12キロ)でやっているにも関わらず、
翌日、翌々日まで、重たい疲労感が抜けない。

自重トレーニングでも同じだった。
慎重にプリズナートレーニングをしても、きちんと筋肉に効かせた翌日は、
頭もうまく働かないし、疲労感はあるしで、一日を6割くらいの体調で
すごすハメになる。

筋トレの重要性はわかる。
しかし、生活の質が下がるのは避けたい。

どうすればいいのか?
色々実験してみた結果、
筋トレは筋トレでも、グラインダー種目の
ダメージがでかいことに気づいた。

グラインダー種目とは、
静止した状態から、ゆっくりと筋力を使うものだ。
筋トレ、と聞いてイメージするほぼすべてのものは
ここに属する。

プリズナートレーニングもケトルベルゲットアップも、
このグラインダー種目に入る。

私の体はこれが苦手だ。
43歳という年齢もあるのか、
痩せ型(ハードゲイナー)という体質もあるのか、
回復にものすごいコスト(時間)がかかる。
そしてリターンは少ない。(とほほ)

しかし、筋トレにはもう一つの道がある。
バリスティック種目だ。

これは勢いを使ったトレーニングで、
瞬発力を鍛える系の筋トレだ。

グラインダー種目が、体の勢いを使わずに
不自然なほど体の筋肉にターゲットをしぼった
種目だとすると、
バリスティック種目は、普段の体の使い方に
近い種目となる。
だから、体へのダメージが少ない。

ケトルベルの利点は、このバリスティックトレーニングが
手軽に出来るところにある。

ケトルベルスイングがそれだ。

これは名前の通り、ケトルベルを振るというもので、
バリスティックのトレーニングが手軽に出来るという
ところのケトルベルの一番の独自性だろう。

そして、ケトルベルスイングは、
ハードスタイルという流派の極意というか、
最重要の基本となる。

ケトルベルの世界で、プログラムミニマム。
最小限度のプログラムというと、
スイングと前記したゲットアップという、
バリスティックとグラインダー種目の組み合わせに
なるのだけど、もはやケトルベルスイングだけで
いいのではないかというミニマムのミニマムで
やってみようかと思い立ったのが2周間前。

今は筋トレはケトルベルスイングだけしかしていない。

全身運動で、しかも勢いを使うので、
翌日の疲労感がとても少ない。

スイングは心拍数が一気にあがるので、
インターバルトレーニング的に使うこともできる。

これで全身の筋肉量も維持できれば最高なんだけど。








Category: ケトルベル

- 2020年7月25日

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