柘榴坂の仇討

 

この間、BSでやっていた若いころの高倉健さん主演「日本侠客伝」を
みたら現代と価値観のまったく違う時代に心惹かれるようになった。

まったく違う価値観の時代にタイムスリップしたい、と
レンタルしたのは「柘榴坂の仇討」

江戸から東京に変わり、ご一新で武士が消えつつある時代。
井伊直弼の護衛だった金吾は、桜田門外の変から13年、
時代が明治になっても仇討ちのために、井伊直弼の命を
奪った仇を探しもとめていた。

雪の景色が似合う静かで
心打たれる名作だった。

時代が急速に変化して、侍は髷をおとし洋装になり、
二本差しの侍は時代遅れの産物としてバカにされる時代。
時代に翻弄されて生きる人々の重い空気と、
そして、最後にすこしの希望。

悪人が出てこないのが、浅田次郎原作かおりがする。
映画が終わったあとも、静かに登場人物だちのその後を
連想してしまう静かな感動がある。

日本映画もいいなぁ。
とくに年齢を重ねると時代劇が染みる。
この調子で歳をとっていくと演歌のよさもわかるように
なるのかしら。

 

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- 2016年2月19日

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