一喜一憂しない

 

「一喜一憂しない」という言葉がある。
一憂はわかる、いちいちがっかりしないというのはもっともだ。
しかし一喜は?
ひとつひとつ喜んでなにが問題なのか。

それがよくわかる動画がある。
映画「300」で、圧倒的な多数を誇る敵のペルシャ軍の
船が台風でグワーンと沈んで、よっしゃーと喜ぶシーンである。

歓喜にわくスパルタ兵たちの中にあって、ただ一人だけ
険しい顔で水没し、大破する船を眺める王。
まさに「一喜一憂しないメンタリティ」
ザ平常心。
こののち、水没した船は膨大なペルシャ軍のほんの一部で、
壊滅には程遠い軽微な被害しかあたえていないことが
判明して、ぬか喜びしていた一部の兵士は
絶望するほどがっかりするのであった。

まさに一喜一憂。
喜びががっかりの前振りになり、
がっかりが喜びの前振りとなる。
ふらふらである。

どうしたら一喜一憂せずにいられるか?
それはバランスをとることだ。

光の中で目を閉じて、
絶望の暗闇の中で星を探すことだ。

人間だから、喜んだりがっかりしたりする。
そんな中でも、喜びの中で浮かれすぎないように用心して、
がっかりの中で希望を探すのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 


Category: ヨガ的かんがえ

- 2015年1月30日

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