週刊リクニュース

4月18日
リクの検索能力

今日は、休日。

散歩の時間はたっぷりあるので、

芝生のある公園まで遠征してきました。

リクは公園につくと、飛び跳ねて大喜びです。

<おい、早くボール投げしようぜ!>

とばかりに私とボールの入った散歩バックを交互に見ます。

「よーし、わかったわかった」

私は、おもむろにボールをとりだし、それを投げるのです。

リクがボールをドタドタ追いかけて、捕まえて、

私の足元まで、走ってもってきて、ポトッと落とし、

投げてくれ!もっと投げてくれ!

と言うので、私がまた投げて、の繰り返し。

私は、ボールを投げる役。

リクはそれを拾ってくる役。

という、ゲーム性ゼロの

ちっとも面白くない遊びなのです(私は)。

2歳前後のリクは、何回も何回もボールを投げをして、

走り回っていたのですが、最近のリクは3往復くらいすると、

ボールをもったまま、周囲の散策をして、

ハアハア言って、すこし休憩してから、戻ってくるようになりました。

体力が落ちたみたいです。

まあ、

歳なのか?

それとも肥満なのか?

という哲学的な疑問もありますが、、、、、、、

まあ、それはともかく、

私は、ふと思いつきました。

「おれ、どれくらい遠くにボールを投げられるのかな?」

私が
原始人だったら、たぶん、この瞬間が、

砲丸投げの起源ですね。

今日の芝生公園は、だーれも居ません。

いっちょ、挑戦してみようか、

投げたボールを喜んでとってくる

奇特な奴もいるし。

みたいな感じで、思いっきり体をたわめて、ひねりをくわえて、

うおりゃあああああ!と投げました。

そしたら、力んだせいで、おもいっきり変な方向に飛んでいき、

茂みにバサバサって入っていった。

「ああ、、、、」

足元にいたリクが、ドタドタドタと走っていき、

茂みの前で立ち止まった。

<がんばれ、リク、その茂みに、
バサバサ入っていけ。おまえならできる!>

と私は茂みの前でウロウロしているリクを励ましました。

リクが、何かを探すとき、シッポはびゅんびゅん振って

いかにも全神経を集中しています!という

非常にできる感じがするのですが、

今回は、茂みのまえでウロウロするだけです。

それどころか、チラッとこっちをみて、困った顔をして、

関係のない地面の匂いをかいで、まだチラッとこっちを困った顔で

こっちを見るのです。

<ボク、もう無理。こんな茂みに入れないワン、早く助けにきてくれないかな、、、、、もう無理だわん>

と想像するに、こんな魂胆で、こっちをチラチラ見ているのです。

もう負け犬です。

たとえじゃなくて、本当に負け犬君になって、ウロウロしているリク。

しょうがないな、と私が行くと、リクは俄然元気になって、

ボールの捜索を開始するのです。

犬の目というのは、動いているものはよく見えるけど、

止まっているものはあまり見えないようで、

ボールは茂みから少し離れた場所に転がっていました。

リクは、私の歩いていく方向を見ています。

「ハッ?!」

とリクが気づきます。

で、私がボールを拾おうとしているところに、

思いっきり走ってきて、私があと1メートルで

ボールを拾える、というところで、思いっきり強奪していきます。

「、、、、、、、、、!」

私が、唖然としているのをしりめに、リクは

ボールをくわえて、そこらへんをウロウロして喜びを表現し、

<あんちゃん、ほら、ボール発見したよ>と私にもってくるのです。

そのとき、私は、以前、図書館で
「犬が教える仕事術」

という本があったのを思いだしました。

中は読んでいないのですが、

ほんとうにロクでもない仕事ぶりだな、と思いました。



エリート犬のくつろぐ姿